愛されたい…５

臣side ページ44

あんなAを
見たのは
ほんの数回しかないかも…

Aが心配で
わがまま言いながら、
泣いてた顔が頭から離れない…


最後は笑って送り出してくれたけど､
あの笑顔の後は多分……泣いてるはず…



事務所に着いたら､隆二と健ちゃんが居た…


臣「おはよう！」

隆健「おはよう！」
健「臣ちゃん､今日から行くんやろ？笑
やのに､なんやその顔！」

臣「え？何か変？」

健「元気の無いような顔してんで！笑」
隆「何かあった？笑」

臣「あぁー､Aが心配だからかも…」

健「Aちゃん？どうしたん？汗」

臣「先に惚気けじゃないって言っとく！」

隆「あぁ笑」
健「分かった笑」

臣「Aが朝起きてさぁ…」

今日の朝の事を全部話した…

臣「多分今頃1人で泣いてるはず…」

健「そっか､心配やなぁ…汗」
隆「出てから電話した？汗」

臣「したいけど､今したら俺が耐えらんねぇ…
明日から隆二と地方行ったら､気は紛れるとは思うんだけどな…」

健「せやな…俺が電話したるわ！笑」
隆「いいかも！笑」

臣「いい？」

健「ええよ笑…待ってや！」

健二郎くんはAに電話鳴らした…

隆「健ちゃん､スピーカーにして？」
健「あぁ笑」

《健ちゃん？》

やっぱり…泣き声で出た……

健「おはよう！寝起きか？笑」
《いや……違う》
健「なんや､いつものAちゃんちゃうやん！
どうした？」
《んーｯｯ……分からへんｯｯ……》

また泣き出した…

隆「ヤバイな…」
臣「あぁ…」

健「なんやゆーてみ？笑」
《いつからｯｯ……こんなに弱くなったんやろｯｯ…､
もっと強かったはずやのにぃ…むしろ1人の方が楽やったのにぃｯｯ……》


そういう事かぁ…

健「1人が寂しいんやな？」
《うんｯｯ……朝もわがままゆーて､おみを困らせてもたしｯｯ……気分良く行きたかったやろうに､多分今頃心配してるかもｯｯ……》
健「たまにはええんちゃう？笑」
《え？》
健「Aちゃん､わがままゆわんし！たまにはゆーてええ思うで！臣ちゃんも分かってるって！」
《ｯｯ……健ちゃん》
健「今日事務所来るんやろ？笑」
《昼前に行くｯｯ……》
健「ほな､顔洗って目冷やして来ぃや！待ってるでな！笑」
《うんｯｯ…》
健「臣ちゃん居てんから､ご飯連れてったる！笑
せやで､休まず絶対来ぃや！笑」
《うんｯｯ……分かったｯｯ》
健「ええ子や！ほな､後でな！笑」
《うんｯｯ…》

電話を切って､俺の方を向いた…

健「て､事やわ！臣ちゃん！笑」

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