愛されたい…５

臣side ページ21

Aと
家に帰ってきて､
ソファーに座ってたら
Aが俺の足元に正座して…
俺に聞いて欲しい事があると言ってきた…

返事をして､Aの目を見ると…
俺の目をしっかり見据えていて､いい話では無い事がスグに分かった…

『実はおみに話そうか､迷ってた事がある…』

臣「なに？」

『まず､隆二くんに4回ぐらいキスされてる…
全部が全部口じゃないけど…』

はぁ？
なんだそれ…
キレそうなのを､Aの目が許さない…

臣「マジで言ってんの？いつ？」

『行きの新幹線でおでこにされた…
隆二くんは多分､うちが気付いてないと思ってる…だから､気付てない振りをしてる…』

Aは絶対に俺の目から離さずに話す…

臣「2回目は？全部話して」

『LIVEの2日前やったかな？頭に…
次は…LIVEの前日､チケットくれた時…』

臣「それ､俺と電話繋がってたよな？」

『うん……隆二くんがおやすみって言っておでこにされた』

臣「……だから､電話切ったのか？」

『ごめん…動揺し過ぎて､隆二くんは内緒ってゆーような仕草をするし』

はぁー､見えてねぇ所でそんな事があったなんて…

臣「とりあえず､分かった…で？最後は？」

すると､今までずっと俺の目を見据えてたのに…
急にAは下を向いた…

臣「まさかやったとかねぇよな？」

『それは無い!!!!』

臣「なら､なに？」

『おみと電話切った後､寝ようとした…けど､中々寝付けへんくて…自販機へ飲み物買いに行ったんよ…おみへの罪悪感がめっちゃあるのに､少しでも…
隆二くんにときめいてしまった自分が居て…
それは恋愛感情やなくて､ファンとして…
しばらくしてから､部屋に戻ったものの鍵忘れたまま､部屋出た事に気付いた…』

何となく､想像ついたかも…

臣「隆二の部屋で一緒に寝たのか？」

『え？汗』

臣「で？寝てる時に口にでもされたか？」

『……､』

臣「当たりか…何故一緒に寝た？」

『フロントの電話したけど出なくて…
隆二くんが俺はソファーで寝るゆーから…さすがに明日LIVEやのに､寝させれへんやん…
だから､うちがソファーで寝るゆーたけど許してくれんかった…』

臣「はぁー､隆二の気持ち知ってんだから…もっと危機感持てよな」

『うわｯｯ!?汗』

俺はAを抱き上げて自分の膝に座らせた…
Aは涙を溜めたまま､下を向いた…

『おみぃ……ごめんなさいｯｯ』

臣「他は？それだけ？
あの写真の事はほんとなんだな？」

『うん､ほんま』

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