39 ページ39
登坂さんの背中が
大きくて､暖かくて…
そして
登坂さんの声と心音が
心地よくて…
目を閉じた…
『……っ､』
私は俊ちゃん以外の人に
そんな事思ったのは初めてだった…
《ほんと…子供かよ！》
って呆れてる言い方だったけど
すごく優しい声だったから
私はそのまま寝たフリを続けた…
しばらくして
店のドアの音がしたから
店に帰ってきたんだと分かると
《臣!!》
と俊ちゃんの声と足音が聞こえた…
《俺からも逃げようとしたんで
おぶったら､泣きじゃくって寝ました笑》
寝てないのに…
《ったく…ほんと困った奴だわ､》
と登坂さんにおぶられてる私の頭を
俊ちゃんは優しく撫でてくれて
その瞬間､涙が溢れた…
《お前…寝ながら泣いてんのかよ！汗》
《え？》
《臣､そこのボックスに寝かせといてやって！》
《分かりました笑》
登坂さんは私をボックスのソファーへと下ろし
私の涙を拭いてくれてた…
《(I wanna make you mind…)》
と登坂さんの
すごく小さくて､寂しそうな声が聞こえた…
英語だから
登坂さんが私に言った意味が分からず
ただ…
目を閉じてる事しか出来なかった…
《臣もこっち来いよ！》
とTAKAHIROさんの声が聞こえて
登坂さんの手が私から離れ
足音でカウンターへと行ったんだと分かった…
私は目を開ける気力もなく…
目を閉じたまま
みんなの会話を聞いてた…
俊《臣､ありがとな！》
臣《え？》
俊《Aの事だよ！》
臣《あぁ､全然大丈夫っすよ？》
隆《俺が追い掛けようとしたのにさぁー》
健《臣ちゃん､めっちゃ速かったもんな！》
岩《やっぱり愛の力って凄いっすね！》
臣《マジやめて…》
隆《俺も臣に負けてらんねぇな！》
A《お前ら取り合いしてんの？笑》
臣隆《ATSUSHIさん!!汗》
俊《はははっ！笑》
T《お前らバレバレなんだよ！笑》
H《気付いてないのは当の本人だけ笑》
臣隆《まじかよ…汗》
みんな楽しく話しながら飲んでるって事は…
俊ちゃんは
どんな返事をしたんだろう…っ､
やっぱり断った…のかなぁ…っ､
『っ､』
臣《俊さん？》
俊《…………出るよ汗》
え？
臣《マジっすか!?笑》
俊《あぁ､一公演だけだけどな？汗》
『っ､』
私は寝たフリなんてやめて
カウンターへと走り
『ほんと!?』
と登坂さんと今市さんの間から
身体を乗り出した…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 647人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Ri(プロフ) - みぃー姉さん» よろしくお願いします(^-^)v (2020年2月13日 21時) (
レス) id: 7d8fcc308a (このIDを非表示/違反報告)
みぃー姉(プロフ) - Riさん» 了解しました(*`･ω･)ゞ (2020年2月13日 20時) (レス) id: 1a07793a27 (このIDを非表示/違反報告)
Ri(プロフ) - みぃー姉さん» ありがとうございます(^-^)､作品を読んでいて「え？」って思う事とかあれば気軽に言って頂けると嬉しいです！ (2020年2月13日 20時) (レス) id: 7d8fcc308a (このIDを非表示/違反報告)
みぃー姉(プロフ) - Riさん» いえいえ、更新はRiさんのペースで大丈夫ですよ(*^^*)何度も読み返しては1人でふむふむとか言ってますから（笑）体調には気を付けてくださいね！ (2020年2月13日 20時) (レス) id: 1a07793a27 (このIDを非表示/違反報告)
Ri(プロフ) - みぃー姉さん» コメントありがとうございます！この作品を気に入って頂けて嬉しいです！かなりノロノロな更新ですみませんm(__)m (2020年2月13日 13時) (レス) id: 7d8fcc308a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Ri
| 作成日時：2020年1月31日 20時
