ONE WAY LOVE 〜片想い〜

臣side ページ22

俊「俺さぁー
それがまじで羨ましかったわけよ！」



スゲー分かる…

俺が隆二に対してそうだから…




俊「けど､
ATSUSHIはATSUSHIなんだから
俺は俺のやり方で伝える！って
思い直してさ？」



臣「はい」



俊「自分の気持ちをとりあえず
リリックにしようって！
嬉しい事､辛い事､悲しい事…
そして…恋する気持ち…
愛する気持ち…
全部書き綴って…
それを曲にして伝えてた…笑」



臣「……俊さん」



俊「それが俺のやり方だからさ！笑」




と俊さんは優しく微笑みかけてくれた…




臣「あの…」



俊「ん？」



臣「俊さんが…
「俺が拾ってやったからな！」って言ってた…
意味……って…？」




と俺は気になってた事を
思い切って聞いた…





俊「……それ､さっき隆二にも聞かれたよ！汗」



臣「え？汗」



俊「お前にも話してやらねぇと可哀想だよな汗」




と俊さんは苦笑いして
Aちゃんの寝顔を優しい顔で見つめた…





俊「もう……今年で5年…ぐらいなるかな？」



臣「5年前っすか？」



俊「あぁ…ちょうど今ぐらいの時期で､
スゲー寒くて雪降ってた時でさぁー」



臣「はい…」



俊「こいつ…ダウンもコートも着ずに
店の近くの公園に1人で座ってた…」




え？汗




俊「初めは誰か待ってんだろうって
気にもせずに店に戻った…
買い出しの帰りだったしな？」



臣「…」



俊「んで､何時間も経って…
雪も止まねぇし､
早く店閉めてコンビニへ行こうとしたら
まさかのまだ座ってたんだよ！汗」



臣「……まじかよ汗」



俊「ほんとびっくりしたし､
もしかして…死んでんじゃね？って思った…
だから､慌てて見に行けば…
1人で涙流して…放心状態でずーっと
降り続く雪を見てるだけだった…」



臣「……」




俊「で､声掛けようとしたら
倒れて来て､俺が慌てて助けて…
高熱出てて､意識ねぇし…
店に連れて帰った…のが
こいつと一緒に居るようになった
始まりだな！笑」




と俊さんは
優しく頭を優しく撫でてた…





臣「……それからずっとっすか？」



俊「あぁ笑
ちょうどこのアパートから近いし
雇ってやったの！
初めは俺もまじで苦労したぞ？汗」



臣「え？」



俊「だって男を軽蔑してんだぜ？汗
必要最低限の会話しかしねぇし
何か話したらあの態度だしよ？」



臣「あぁ…」



俊「臣や隆二に対してより
もっと酷かったんだぞ？汗」




え？




俊「ほんと参ったよ…」




とスゲー困った顔してた…

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