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「あ、っ.....んぅ...っ...ふ、」
「ん.......っは、」
「ゆんっ.....ぎ、さ...!」






朦朧とする意識の中で、愛しい人の顔が見えた。なんで、どうしてここに。そう聞きたいのに、身体は燃えるような熱を持っていて、力も入らず言葉も紡げない。

貪るように激しく重ねられる唇から、全身に快感が駆け巡る。私のヒートにユンギさんが当てられている。彼が嫌ったそのαとΩの関係が、目の前でまざまざと繰り広げられる濃厚なキスによって鮮明に、鋭利に心に突き刺さる。
嫌われる。自分から別れを告げておきながら、ユンギさんに嫌われるのが怖かった。






服の中に侵入したユンギさんの大きな手が、酷く乱暴に私の肌を暴いた。時折、吐息混じりに呼ばれる名前に下肢が疼いて、達しそうになる。
フローリングの冷たさと固さが、最後の理性を保っていた筈なのに、胸を鷲掴んで柔らかさを確認するように何度も揉まれ、愛撫されるのに意識が飛びそうになる。






「ユンギ、さんっ.....!」
「っ...!」
「ここ、じゃ.....いやですっ.....」






彼が優しい人なのを利用して、彼の腕に縋った。触れるだけでびくりと身体を震わせるユンギさんは、どうなっても知らないからな、と熱い息と共に私を抱き上げた。
ベッド、どこ、掠れた低い声にぶるりと達し疼く下肢を抑えて寝室を指差すと、変態、と妖しげに口角を上げたユンギさんが耳の奥まで侵略するようにねっとりと舐め上げた。






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ヒスイ(プロフ) - 桜餅.さん» ありがとうございます、オメガバースというジャンルがこの界隈にも知られていけば嬉しいなと思います。オメガバースシリーズぜひジミンさんの方も宜しくお願いします(^^) (2019年8月11日 9時) (レス) id: d14f85405c (このIDを非表示/違反報告)
桜餅.(プロフ) - オメガバース好きなので嬉しいです、とても感動しました。このような作品を作っていただきありがとうございます (2019年8月9日 23時) (レス) id: 444f8cfc75 (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - もりぞうさん» こちらこそありがとうございます!ジミンさんのお話の方もぜひ宜しくお願いします!こちらこそ応援しております。 (2019年7月20日 17時) (レス) id: d14f85405c (このIDを非表示/違反報告)
もりぞう(プロフ) - 遅くなりましたが完結おめでとうございます!素敵な作品をありがとうございました(^^)続編も読ませてもらってます。ジミン氏のお話が読めて嬉しいです!これからも応援しております(*^^*) (2019年7月18日 21時) (レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - のさん» そう言っていただけると私もとても嬉しいです。人同士の繋がりはとても大事に書かせています。誰かの為に、逆に誰かのせいで、そういうものに世の中は呑まれているなといつも思っているからです。今後も宜しくお願いします! (2019年7月15日 20時) (レス) id: d14f85405c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヒスイ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年6月8日 17時

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