SWEET MEMORIES5 ページ20
Aside
痛っ……
もうなにこれ……泣けてくる…
「シゲ……」
無意識に彼の名前を呼んでいる自分に気づいて情けなくなった。
大人な女になるんでしょ？涙を拭って立とうとした。
ってあー！
ヒールが折れてる…
もうこんなんじゃ歩けないよ。
家まであとちょっとだし、裸足でもバレないかな…
すると後ろから近づいてくる人影。
恥ずかしいからはやく通り過ぎて！
「A…やっぱりまだ大人になりきれてないのな。
ちょっと……安心したわ。
ほら、背中貸すから。」
………シゲ……
途端に涙が溢れてきて、思わず彼の背中に泣き崩れた。
驚いたシゲは体の向きを変えて私を抱きしめた。
「泣くなって。
Aを助けられなかったのは悔しいけどさ、
これからは俺がAを支えっから。」
「うぅ…シゲ……
また傷つけあいたくないけど…
シゲのことがまだ好きなの。」
シゲはにこっと笑って言った。
「俺ら、昔より大人になってるから、大丈夫だって。
俺もAのこと……
愛してるから。
だから…大切にするから。////
っだぁぁもう、照れるわ。
ほら、早く背中につかまれって。」
頷くと彼は私を背中に乗せて日の沈んだ道をゆっくりと進んでくれた。
家に近づいたところで急に離れたくなくなって、彼の背中にしがみつくと
彼はふふっと笑って後ろを向いた。
「A、今度会うとき、ポートワインおごるから。」
「へっ？カクテルじゃなくてワインなの？」
「そっ。甘いポートワイン。」
おすすめなの？
「その時まで待ってて。ほら、着いた。
何号室だっけ？」
「ここまででいいよ。
わたしに……シゲがいてくれて良かった。
ポートワイン…だっけ？楽しみに待ってる。」
すると彼は慌ててポケットからメモを取り出して書いて、４つに折って渡された。
「じゃ、また連絡して。
ふふ。とにかく……待ってて。」
そう言って彼は帰って行った。
手に残ったメモを開くと書いてあったメモにはメアドと電話番号
と、メッセージ
��ポートワインのカクテル言葉は
「愛の告白」"
なにこれ/////
シゲ、随分くさいことするのね(笑)
好き。
待ってるから。とびきり甘いポートワイン。
〜 SWEET MEMORIES〜 end
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 32人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アカトウネ(プロフ) - 雪さん» 雪さん！嬉しいお言葉ありがとうございます！それなのに更新遅くて本当にごめんなさい汗 こんな怠惰な作者ですがこれからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2017年1月25日 19時) (
レス) id: b52f14ef66 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - アカトウネさんのお話にいつも、ドキドキしてます。何回読んでも面白いです。 (2017年1月24日 22時) (レス) id: 8f119e8986 (このIDを非表示/違反報告)
アカトウネ(プロフ) - 凜さん» 凜さん！お久しぶりです！なんて優しい人なんだ！F4もそろそろ更新します。応援本当に本当にありがとうございますm(_ _)m (2016年12月27日 23時) (レス) id: b52f14ef66 (このIDを非表示/違反報告)
凜 - ヤバイ!!!!何だこれは！ドキドキが止まらないー！面白いです！ (2016年12月27日 21時) (レス) id: 09856dbee7 (このIDを非表示/違反報告)
アカトウネ(プロフ) - シゲパーナさん» ありがとうございます！！！すっっごくうれしい♪♪泣きそうです。返信遅くなってしまってすみません。これからもよろしくお願いします！ (2016年7月5日 19時) (レス) id: 6842944fbb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アカトウネ | 作成日時：2016年4月11日 20時
