SWEET MEMORIES3 ページ18
シゲside
夕日に照らされた小洒落たバーは外からもうっすら人影が見えた。
ふーん、こんなとこにバーなんてあったんだ。
何となく入ってみたらまぁ驚いたよね。
知ってる声が、後ろ姿がそこにあるんだからさ
でも雰囲気は全然違って、バーの雰囲気との相乗効果で彼女は艶やかで大人だった。
カサブランカを手元にマスターと話す彼女の隣に座ってから気づいた。
俺、逆光の位置にいるから相手に顔見えないわ(笑)
四年ぶりの再会を喜んで頼んだオリンピックに彼女は顔をきょとんとさせて、オリンピックとカクテル言葉の関係を考える。
やべぇ。
久しぶりにあったけど、やっぱりA、可愛いわ。
カクテル言葉から俺らの関係を察したらしいマスターは席を外した。
逆光だから仕方ないんだけど、いつまでたっても俺に気づかないAに少しイラついた。
彼女って、あなたのことですよ、Aさん？
四年前に別れた彼氏に未練が残ってて毎日泣いてた。
その言葉で嬉しくなってるような自分にゾワッとする。
不意に光を遮るとAは予想以上に驚いて手に持ったグラスを落としそうになった。
それをつかんだ俺は無意識的にグラスに唇をつけていて、
間接キスなんて、自分の行動が子供っぽくて嫌気までさすけど…
昔みたいにシゲって呼ばれて少し嬉しくなった。
カクテルの話で誤魔化して、Aにずっと聞きたかったことを尋ねた。
「ねぇ、A……
今、幸せ？」
Aは困った顔をしながらも、ええ、と大人びて答えた。
ぜってー幸せじゃないでしょ？
「俺と別れてから未練残ってたんだ。毎日泣いたんだって？」
すると打って変わってクスッと彼女は笑う。
何がおかしいんだよ？
「シゲ、自惚れてるの？
私が毎日泣いてたのは昔の話でしょ？
世間一般の純粋な少女は別れた男の子をしばらくは想い続けるものなの。」
なんだよこれ、俺が弄ばれてるみたいじゃん。
「…もしかしてA、俺が有名になってきたからって拗ねてんの？」
「拗ねてる？ふふ、馬鹿にしないで。四年も経ったんだから。
私はシゲと別れてから強くなったの。あっ、作家さんとしてはファンだよ。
これ、ここにサインしてくれない？」
渋々サインをするけど…
なんなんだよ！
昔みたいに甘えろよ
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アカトウネ(プロフ) - 雪さん» 雪さん！嬉しいお言葉ありがとうございます！それなのに更新遅くて本当にごめんなさい汗 こんな怠惰な作者ですがこれからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2017年1月25日 19時) (
レス) id: b52f14ef66 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - アカトウネさんのお話にいつも、ドキドキしてます。何回読んでも面白いです。 (2017年1月24日 22時) (レス) id: 8f119e8986 (このIDを非表示/違反報告)
アカトウネ(プロフ) - 凜さん» 凜さん！お久しぶりです！なんて優しい人なんだ！F4もそろそろ更新します。応援本当に本当にありがとうございますm(_ _)m (2016年12月27日 23時) (レス) id: b52f14ef66 (このIDを非表示/違反報告)
凜 - ヤバイ!!!!何だこれは！ドキドキが止まらないー！面白いです！ (2016年12月27日 21時) (レス) id: 09856dbee7 (このIDを非表示/違反報告)
アカトウネ(プロフ) - シゲパーナさん» ありがとうございます！！！すっっごくうれしい♪♪泣きそうです。返信遅くなってしまってすみません。これからもよろしくお願いします！ (2016年7月5日 19時) (レス) id: 6842944fbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アカトウネ | 作成日時：2016年4月11日 20時
