Pearl−White Eve4 ページ14
Aside
ほんのりとロイヤルミルクティーの味がする甘く溶けるようなキス。
あぁ、この人なら愛してもいいのかもしれない。
誰も愛さない、そう決めたけど、
もう誓いを破るの。
彼は申し訳なさそうな目でおやすみって言ったけど、私はもう1人になりたくなかった。
彼の袖を掴むと驚いた顔をして振り向く慶ちゃん。
「ねぇ、おごってくれたお礼に…ケーキでもうちで食べない？甘いもの、好きなんでしょ？」
さっきまでの大人な態度とは違って、少し心配そうな顔をする彼。
「クリスマスイブだよ。慶ちゃん。1人じゃ寂しいでしょ？お互い。」
「……危ないよ、Aちゃんが。
俺、ケーキだけじゃ足りなくなっちゃいそうだもん。」
困った顔になりつつ冗談めかして優しく断ろうとする彼だけど、どうしても引き止めたくて。
「……いいよ。ねぇ、お願い。
私のそばにいて？1人にしないで？」
「………
わかった。
Aちゃんが寂しいなら一緒にいる。」
それから2人は家のソファーに2人で並んで座って親から届いたクリスマスケーキを食べた。
美味しい！と一口ごとにいう彼は可愛らしくて。
食べ終わったあと、彼の目をじっと見つめて、
それからベッドへと手を引いた。
「…暖炉の炎が消えそうでしょ？
だから……寒いの。
暖めて。ねぇ。」
何言ってんだろ…私。
でもこの人に愛されたい。
「ちょっと待って……
Aちゃん……本気なの？
彼氏の代わりに…とか、思ってるのかな？」
違う。
あの人とは全然違う。
慶ちゃんのおかげで、全部の悲しみが消えたから。
「違うよ。全然。
お願い。慶ちゃんのものに……なりたいの。」
「後悔、しないの？本当に俺で良いの？」
我ながら大胆だと思う。けど、この人を信じたいの。
この人なら大切にしてくれるって。
頷くと彼はゆっくりとキスを私に落とし、
洒落たデザインのベッドにゆっくりと私を押し倒した。
窓の外からはちらつく雪に反射した月明かりが差し込み
部屋の片隅の赤いキャンドルはゆらゆらと燃え尽きて
・
・
・
聖なる夜に2人は結ばれた。
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アカトウネ(プロフ) - 雪さん» 雪さん！嬉しいお言葉ありがとうございます！それなのに更新遅くて本当にごめんなさい汗 こんな怠惰な作者ですがこれからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2017年1月25日 19時) (
レス) id: b52f14ef66 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - アカトウネさんのお話にいつも、ドキドキしてます。何回読んでも面白いです。 (2017年1月24日 22時) (レス) id: 8f119e8986 (このIDを非表示/違反報告)
アカトウネ(プロフ) - 凜さん» 凜さん！お久しぶりです！なんて優しい人なんだ！F4もそろそろ更新します。応援本当に本当にありがとうございますm(_ _)m (2016年12月27日 23時) (レス) id: b52f14ef66 (このIDを非表示/違反報告)
凜 - ヤバイ!!!!何だこれは！ドキドキが止まらないー！面白いです！ (2016年12月27日 21時) (レス) id: 09856dbee7 (このIDを非表示/違反報告)
アカトウネ(プロフ) - シゲパーナさん» ありがとうございます！！！すっっごくうれしい♪♪泣きそうです。返信遅くなってしまってすみません。これからもよろしくお願いします！ (2016年7月5日 19時) (レス) id: 6842944fbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アカトウネ | 作成日時：2016年4月11日 20時
