Pearl−White Eve3 ページ13
小山side
一目惚れしちゃったっていうのは
嘘。
じゃあAちゃんは遊びかって?
本気だよ。
Aちゃんのことは前から知ってた。
毎日仕事前に寄るこのカフェにいつもAちゃんはいたの。
たまに彼氏と一緒にいて、いつもニコニコしてた。
綺麗な人だなーって思うくらいだったんだけど、ある日ぱったり来なくなって。
その子がいないとなんか安心できなくて…彼女の読んでる本、着てる服、飲んでるもの、それからその子の雰囲気、全部好きだったんだって気がついた。
気持ち悪がられそうだから言わないけど…
こんなにも観察してたって、ストーカーみたいだよね。
我ながら怖いよ(笑)
そうしたら仕事帰りにその子がいるからびっくり。
しかも絶対傷心中じゃん。
なら好都合。
絶対俺のモノにする。
そう決めちゃったの。
怪しまれない程度に優しく声をかけて、さりげなく手に触れる。
大人の対応で安心させる。
それにしても、小山慶一郎、しらねぇかー……
俺もまだまだだな。
若干傷つきながらも彼女の警戒心を解くべく俺の失敗談や手越の話をして。
名前を聞き出して。
Aちゃんか〜。名前まで可愛いや。
おごってもらうなんて、とか、送ってもらうなんてって遠慮するAちゃんを何とか説得して家まで送る。
だって少しでも長くいたいもんね。
それから、彼女の家の前で一気に寂しくなった。
ついちゃったねっていうから、俺一瞬自惚れかけたよ?Aちゃんもまだ俺といたいのかもって。
でも自制心で話をそらした。俺えらい!
実家暮らしなんだ!あっ、ご両親がデザイナーさんだからこんなにもおしゃれな家なんだ!とか思ってたよ、素直に。
それなのに、Aちゃんがあんなこと言うから。
理性の糸はあっけなく切れて、傘の中でキスをした。
しまった、そう思った。
傷心中の彼女に、俺はいきなり何やってんだよ。
「Aちゃん…急にごめんね。
…ほら、こういう…俺みたいに危ないやつもいるから、そんなこと言ったら駄目だよ。
おやすみ。あっ、嫌いになってなかったら……また俺にメールして。」
足早にその場を立ち去りたかったのに、Aちゃんは俺の袖をつかんだ。
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アカトウネ(プロフ) - 雪さん» 雪さん!嬉しいお言葉ありがとうございます!それなのに更新遅くて本当にごめんなさい汗 こんな怠惰な作者ですがこれからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2017年1月25日 19時) (レス) id: b52f14ef66 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - アカトウネさんのお話にいつも、ドキドキしてます。何回読んでも面白いです。 (2017年1月24日 22時) (レス) id: 8f119e8986 (このIDを非表示/違反報告)
アカトウネ(プロフ) - 凜さん» 凜さん!お久しぶりです!なんて優しい人なんだ!F4もそろそろ更新します。応援本当に本当にありがとうございますm(_ _)m (2016年12月27日 23時) (レス) id: b52f14ef66 (このIDを非表示/違反報告)
凜 - ヤバイ!!!!何だこれは!ドキドキが止まらないー!面白いです! (2016年12月27日 21時) (レス) id: 09856dbee7 (このIDを非表示/違反報告)
アカトウネ(プロフ) - シゲパーナさん» ありがとうございます!!!すっっごくうれしい♪♪泣きそうです。返信遅くなってしまってすみません。これからもよろしくお願いします! (2016年7月5日 19時) (レス) id: 6842944fbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカトウネ | 作成日時:2016年4月11日 20時