Pearl−White Eve2 ページ12
Aside
この人はなんて人の心をつかむのが上手いんだろう。
彼の話はかたく閉ざしたつもりだった心をゆっくりと溶かしていく。
私が泣いていた理由も深く聞いたりしなくて。
「でさ、俺のその友達が突然言い出したのよ、あぱーって！」
「何なんですか？それ〜！小山さんは意味分かってるんですか？」
「ううん、全く分からないね。けどマジであいつは面白いからね。
あのさ、Aちゃん、俺のこと、小山さんじゃなくてもっと軽く呼んでよ。」
「……でも…馴れ馴れしくないですか？」
「全然。タメで喋ろ？じゃあ、慶ちゃんって呼んでよ。」
慶ちゃん……可愛い呼び名。
「あっ、もうこんな時間。
送ってくよ？Aちゃんの家ってどこ？」
「そんなの悪いです。あっ…悪いよ。」
「ふふっ。そう、タメ口ね。
でもさ、頼むから送らせてよ。
帰りに危ない男が現れるかもしれないでしょ？
俺みたいにAちゃんに一目惚れしちゃうようなさ？」
うっ……本当にこの人は……////
違うのよA！私はこの人に恋したんじゃなくて、友達になったの。
ニコッと笑う彼をみて断りづらくて、お言葉に甘えてしまった。
「雪、止んでないね。
ラッキー。」
ラッキー？なんで？
って実際には言ってないのに彼は答えた。
「だってAちゃんと相合傘できるでしょ？」
………////
「Aちゃん家、ここから近いでしょ？歩いて10分くらい。」
！！！
「うん。って何でわかるの！もう慶ちゃんに心読まれすぎて怖いよ…メンタリストなの……？」
「ははっ。違うよ〜。Aちゃんの荷物が財布とケータイくらいしか無いから。」
メンタリストじゃないなら、心理学の有名な先生なのかな…
道を案内しながら自宅の前まできた。
「慶ちゃん…
……ついちゃった…ね。」
何言ってるの私！！！
「Aちゃんの家、大っきいねぇ。実家暮らしなんだ！」
あぁ、良かった。慶ちゃんには聞こえてなかったんだ。
「あっ、うん、でも両親とも海外でデザイナーしててほとんどいないから……
いつも1人なの。寂しくないって言ったら嘘になっちゃうね(笑)」
「…………
そんなこと、
男の前で簡単に言ったら駄目だよ？Aちゃん。」
えっ？
その瞬間、彼は大きな傘の中で私の唇にキスをした。
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アカトウネ(プロフ) - 雪さん» 雪さん！嬉しいお言葉ありがとうございます！それなのに更新遅くて本当にごめんなさい汗 こんな怠惰な作者ですがこれからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2017年1月25日 19時) (
レス) id: b52f14ef66 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - アカトウネさんのお話にいつも、ドキドキしてます。何回読んでも面白いです。 (2017年1月24日 22時) (レス) id: 8f119e8986 (このIDを非表示/違反報告)
アカトウネ(プロフ) - 凜さん» 凜さん！お久しぶりです！なんて優しい人なんだ！F4もそろそろ更新します。応援本当に本当にありがとうございますm(_ _)m (2016年12月27日 23時) (レス) id: b52f14ef66 (このIDを非表示/違反報告)
凜 - ヤバイ!!!!何だこれは！ドキドキが止まらないー！面白いです！ (2016年12月27日 21時) (レス) id: 09856dbee7 (このIDを非表示/違反報告)
アカトウネ(プロフ) - シゲパーナさん» ありがとうございます！！！すっっごくうれしい♪♪泣きそうです。返信遅くなってしまってすみません。これからもよろしくお願いします！ (2016年7月5日 19時) (レス) id: 6842944fbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アカトウネ | 作成日時：2016年4月11日 20時
