【d！】幼き軍人特待生【zm】 (ページ6)

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zm｢ししょう、かっこええ…！！！｣

そう言ってエメラルド色の瞳をきらきらと輝かせながら私のことを尊敬の眼差しで見つめるゾム。そんなゾムの声を背に私は投げナイフの練習をする

投げナイフ1本で相手に致命傷を与えることが難しい分、より心臓や腹部大動脈を狙い即死を狙う必要がある。繊細な技術だが、この技術を身につけているかいないかの違いは天と地の差が出るのだ

『……もうちょっと右か…』

zm｢…！！！！！｣

そう呟きながら調整を続けるが、後ろからでも感じるゾムの期待の視線がさっきから凄くて私の"真後ろ"で期待の目を向けられているような感覚に陥る

zm｢ししょう…！！｣

『え！？』

ほんまに真後ろに居るやん…！！ゾムに身体をぶつけないように慌てて少し距離を置きゾムの方を向く

ゾムは今みたいに気づいたら後ろにいる時が良くあるためその度にびっくりするのと同時に、ここに近づくまで足音がまるで聞こえなかったことに彼の軍人としての潜在能力の高さが伺えて感服してしまう

zm｢ししょう！ぼくも、投げナイフやる！｣

『ゾムも投げナイフしたいのか？』

zm｢やりたい…！｣

そう言って私の姿を見て"闘争本能"が出てきたのかやる気満々の瞳で私のことを見つめるゾム

『明日疲れすぎたらあかんからちょっとだけやで』

zm｢はーい！｣

今度はゾムの訓練様子を私が見つめる形になり、いつもの癖で投げナイフのヒット場所をメモし始める

zm｢ししょう見て！中心あたったー！！｣

『ふふっ、中心に当たってるな。いい感じだぞゾム』

zm｢んふ、ししょうにほめられた…！｣

そう言ってふにゃりと嬉しそうに笑うゾムの愛くるしさに自然と頬が緩んだ

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