【d！】幼き軍人特待生【zm】 (ページ4)

今日:35 hit、昨日:53 hit、合計:15,224 hit

4 ページ4

.

『中心42cm外。左腕ヒット…っと』

zm｢全然ちゃうとこ当たってる。。｣

そう言ってスナイパーから手を離しゾムは口をへの字に曲げてしまう

昼からの訓練は主に"射撃訓練"だ。近距離、中距離、遠距離と全ての距離で必要となるは射撃は軍人として必ず使えないといけない技術の1つだ。今は遠距離の"スナイパー練習中"でゾムは難易度が高いと言われている900mの距離を狙っていた

どこかの国の軍人が2000mから当てたことがあるという噂を聞いたことがあるが、正直1500mを超えたあたりからは運の要素が強くなってしまうため、いくら感覚が養われていたとしても神様がこちらに微笑まない限り中心に当てるのはかなり厳しい

1000m当てれたらうちでは""凄腕""という部類に入るが、ゾムの年齢で既に900m先の的に弾が当たってること自体が凄いし今の成長速度だと1000m中心ヒットもすぐそこだと思ってしまう

『打つ前に東から風が吹いた影響かもな』

zm｢ぼくも思ってん。打ったしゅんかんに風ふいたなって…｣

その年齢で風を感じ取れることが凄いな…私なんて8歳の頃なんて当然育成所にも入ってなかったし風が吹いたことを気にも止めてなかったぞ

『まぁ風は時の運だし今回は運が悪かったと思うしかないな』

zm｢ししょうやったら中心ヒットできた？｣

『どうやろうな。。少なくとも育成所に居た時は絶対に当たらん距離やわ』

zm｢ぼく、ししょうよりすごい…？｣

『凄いというか凄すぎるな』

zm｢…！｣

私がそう言うと目を輝かせてパッと明るい表情になるゾム

zm｢やった〜！ししょうにほめられた…！｣

そう言ってゾムは私の腕を掴んで自分の頭に置く

撫でて欲しいというゾムのアピールだ。どうしてこんなにも愛嬌のある動きが出来るんだと自然に口角があがりながら、彼の言う通りに優しく頭を撫でる

『凄いな、ゾム！』

zm｢ししょうにほめられた〜！！｣

そう言ってきゃっきゃと大喜びするゾムに私の口角が更にあがったのは言うまでもない

.