【d！】幼き軍人特待生【zm】 (ページ26)

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『今も、そしてこれから先も、私が生徒であるゾムに守れだなんて言うか…？』

zm｢………｣

zm｢…………言うもん…｣

ゾムは"私の言葉の意味と答え"を知っておきながら、自虐の念に狩られているせいでとりあえずと反発する

『ふはっ…言うと思うのか』

zm｢………やっぱり…言わへん…｣

『よく分かってるな』

そう言って私は笑いながら再びゾムの目から溢れている涙を拭う

ゾムの言う通り、良くも悪くも自分に誇りを持っていた私は生徒に守って欲しいだなんて"口が裂けても言えない"のが正直なところだ。だって私は彼らの教官であり、師匠であるから。""憧れられた者は大きな背中を見せ続けなければいけないと思っているから""

zm｢ぼく、ししょうのこと詳しいもん。。｣

『そうだな。だって私たち仲良しだもんな〜』

私がそう言うと一生懸命頷くゾム。涙は引いてきたようで安心した私はゆっくりと立ち上がる

zm｢ししょう…｣

『どうしたんだ、ゾム』

zm｢ししょうは、"ずっと"ししょうのまま…？｣

『あぁ、私はずっとゾムの師匠だ』

zm｢ぼくが、大っきくなって育成所そつぎょうする時まで…？｣

『卒業するまで私は師匠としてゾムのそばにいるし、"卒業してからも師匠"だぞ』

zm｢…！！｣

zm｢んふ、やくそく…！！｣

そう言ってゾムは安心したかのようにふにゃりと笑ってぎゅーっと私に抱きついた

『約束だな！』

片目くらい失ったって関係ない、師匠を続けるにあたってそんなハンデ特に苦労することなんてない

これからも、""幼き軍人特待生が幹部になるその日まで私は彼の師匠であり続けよう""

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