【d！】幼き軍人特待生【zm】 (ページ24)

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ー6日後ー

『本部に帰ってくるのも久しぶりだな〜…』

その後も潜入捜査は順調に進み、私は予定していた1日前に本部に帰ってくることが出来た

帰国後の健康診査を終わったし、ゾムに会いに行かないとな…と思った私は"壁をつたいながら"ゾムがいるであろう訓練所に足を運ぶ

ー訓練所ー

zm｢……｣

訓練所に着くとゾムは近距離の的打をしていた。教官担当は留守にしているのか"視界におらず"、私はゾムの邪魔をしないように彼の少し後ろで的打ご終わるのを待つ

集中しているゾムの姿を見れば見るほど、未来を担うであろう軍人の姿に見えて期待感が高まる。まぁ過度な期待を寄せるとかえって苦しくなるだろうから本人に直接伝えることは恐らく無いだろうが……

『ゾム、お疲れ！』

zm｢へ……？｣

zm｢ししょう…！！！！！！｣

そう言ってゾムは私の姿に気がつくと一目散に駆け出しそのままぎゅーっと私に抱きつく

『ふふっ、師匠だぞ』

zm｢ししょう、おかえり！！｣

『ただいま、ゾム』

嬉しそうに私に身を寄せるゾムに対して私はわしゃわしゃと彼の頭を撫でる。嬉しそうに頬を緩ませるゾムと目が合うが、"前より表情が読み取りにくくなったな"と心做しか感じる

まぁ""それもそうか……""

zm｢あのな！ししょう！！ぼくな！強くなってん！！｣

『そうなのか！今の的打も上手だったぞ！！』

zm｢ほ、ほんまに！？｣

私の言葉を聞いてさらに嬉しそうに笑いながら更にぎゅーっと私のことを抱きしめる

すると、教官担当が戻ってきたのか｢Aさん、お疲れ様です｣という声が"何処からか"聞こえた。""右左と辺りを見回すと""、私より北東方向に教官担当が立っていて存在に気づいた私は｢そちらこそ、不在の間ゾムの教官担当をしてくれてありがとうございます｣と言葉を返す

zm｢……？｣

zm｢ししょう……？｣

『ん？どうしたんだ、ゾム？』

zm｢……｣

ゾムは何か言いたいことがあるのか、そして何故か不安そうに瞳を揺らしながら私から離れ、そして""私の視界からも離れてしまった""

『ゾム、どうかしたのか？』

そう言って"右方向に体を向け"、ゾムが視界に入ったと思った瞬間、"今にも泣きそうな目"をしたゾムが口を開く

zm｢ししょう、もしかして…""目……見えへんくなったん""…？｣

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