【d！】幼き軍人特待生【zm】 (ページ22)

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ー1週間後ー

『このデータも本部に送らないといけないか。。』

今日の潜入捜査を終えた私はホテルでデータや資料などをまとめて、本部の機密情報が入っているファイルにデータを送り始める

潜入捜査を始めてはや1週間。事は順調に進んでいるしもしかしたら予定よりも早く帰れるかもな…と思いながら"ついゾムのことを考えてしまう"

ちゃんと人見知りなく訓練出来ているだろうか、軍人や教官たちに迷惑はかけてないだろうかなどといった心配事が次々頭をよぎる。暇さえあればゾムのことを考えてしまう辺り、ゾムが私を慕ってくれているように、""私もゾムのことを慕っているな""と改めて実感する

たまに頭の中でゾムの声が聞こえてくる時だってある

zm｢ししょ～！！｣

そうそう、こんな風に………

""え？""

私はパソコンから目を離し声がした窓の方向を見つめると、何処からどうやってきたのかゾムが窓越しに私のことを見つめていた

『ぞ、ゾム！？』

そう言って私は驚きながらもゆっくり窓を開けて、そのままゾムのことを抱きしめながら部屋に入らせる

ていうかほんとにどうやって来たんだ…？ここはホテルの10階。エレベーターも階段も使わずどうやってここまで来ることが可能なんだ……？

zm｢ししょう！会えた〜！！｣

しかしそんな私の疑問の気持ちなんて露知らず、ゾムはぎゅっと私のことを抱き締め返し嬉しそうに私に身を寄せていた

『ゾム、どうやってここまで来たんだ…？』

zm｢ぼくの、教官さんに連れてきてもらった…！！｣

ゾムの言葉に何かを察した私は久しぶりにスマホを見ると、ゾムの教官担当の人から一通の連絡が入っていることを目撃した

【ゾムくんがAさんにどうしても会いたいと言ってたので、ホテル前まで連れてきてしまいました】

『はぁ……』

私は思わず手を顔に当てながら軽いため息をつく。教官担当にはゾムが会いたいと言っても止めるよう頼んだのに…………まぁ起こったことは仕方ないか…

zm｢ししょ…！あのな！ぼくな！｣

ゾムは私に話したいことが沢山あるのか目をキラキラと輝かせながら、私のことを見つめる

『焦らなくても良いからな。ゾムのお話、沢山聞いてやるぞ』

本来ならゾムのことを留まらさせずに本部に返すことが"最重要(なのだが、私もゾムに会いたかったという""本音""がそのような行動を拒んでしまった

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