【d！】幼き軍人特待生【zm】 (ページ3)

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ー食堂ー

zm｢いただきます！｣

『いただきます』

そう言って私たちはお昼ご飯のハンバーグを1口食べる。やっぱり訓練のあとは肉だよな〜！疲れた体に肉の旨みが染み渡るわ

"言霊"というものは存在するのか驚いたことに今日の昼ごはんはハンバーグだったのだ。ゾムは食べたいものがドンピシャで来たせいか、ハンバーグを見るやいなや目をキラキラと輝かせながら大喜びし、今も小さな口をめいいっぱい開けてハンバーグを頬張っていた

『ゾム、美味しい？』

zm｢んー！ん！んー！｣

何を言っているかは分からなかったが、ぶんぶんと頷いている姿を見るに美味しいんだろう。満足気なゾムに私は｢良かったな｣と言いながらよしよしとゾム頭を撫でると更に満足気な表情を浮かべる

zm｢ぼく、ししょうになでられるの好き！｣

『んふ、それなら良かったわ』

zm｢ぼくもいつかししょうの頭なでたい…！｣

zm｢やから、ししょうの頭なでれるくらい大っきくなる！｣

可愛らしい意気込みを言ったあと、いつの間にか空っぽになったハンバーグのお皿を見て、｢大っきくなりたいからおかわりする！｣と席を立ち小走りでハンバーグの元へ向かった

ゾムは元々よく食べる方で、今のように私よりたくさん食べる時もあるのだ。ご飯を食べて栄養を蓄えることは昼から訓練をする際に大切なことやし、ほんまに"軍人適性が高い"というかなんというか……

zm｢ししょう…！ハンバーグのおかわり取ってきたで！｣

そう言って嬉しそうにハンバーグが乗ったお皿を私に見せるゾム

こういったゾムの""あどけない少年のような面""を見る度に忘れてしまいそうになるが、彼は将来軍人のトップになれるかもしれないと期待され特待生で育成所に入ってきた"エリート中のエリート"なのだ

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