シャルム -ドラコマルフォイ- (ページ2)

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1*フクロウ便ページ2

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私が10歳のときだった

小さかった私はふくろうがいつも手紙を届けに来てくれるのが嬉しくて
毎日毎日
夏も秋も冬も春も３階の窓にはりついていた

『今日もありがとうふくろうさん！』

いつものようにふくろうから手紙を受け取る

私の仕事はお母さんに届けるのが役目だった

パタパタと１階へおりていく途中一枚の手紙が落ちてしまった

『し、んあい？なる、、、Aウェスト？』

初めて私宛に届いた手紙は
赤い蝋で閉じられた手紙

私は封蝋印がされている手紙を握りしめ
他の手紙置き去りにしてお母さんの方に走った

『ねぇ！！お母さん！！』

母「そんなに慌ててどうしたの？また変なことしたんじゃないでしょうね？」

いつもイタズラばかりしていたヤンチャな私は
お母さんに毎日のように怒られていた

またなにかしたのかと母は呆れた顔で
こちらを見ていた

『違うわよ！見て！！私宛のお手紙が届いたの！！！』

母「あなたもう10歳にもなったのね…！お母さんが読んであげるわ…貸してごらん

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親愛なるAウェスト殿

このたびホグワーツ魔法魔術学校にめでたく
入学を許可されましたことを心より
お喜び申し上げます。

教科書並びに必要な教材のリストを
同封いたします。

新学期は九月一日に始まります。

七月三十一日必着でふくろう便にてのお返事をお待ちしております。

副校長ミネルバ・マクゴナガル

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…10歳になったらね？ホグワーツ魔法学校に行くの。お母さんとお父さんと離れてお友達とお勉強をしに行くのよ」

ホグワーツ魔法学校は前にお父さんから聞いていた

好奇心旺盛な私は休みになるとお父さんと魔法のお勉強をしていた

でもそれは文とか呪文を覚えるだけ

絵本やお母さんお父さんのように杖を
ふってなにかできる訳ではなかった

『魔法学校？じゃあお母さんとお父さんみたいに魔法が使えるようになるの？』

私は瞳を輝かせ胸の奥が熱くなってなにか
こみ上げてくる感覚を覚えている

母「A立派な魔法使いになるのよ！でも危険なことがあっても無理はしないで
マグルの世界と違って危険がたくさんあるの」

真剣な顔で話す母の言葉は左耳から右耳へ
ほとんど聞いていなかった

魔法が使えるようになる学校なんて
聞いたら10歳の子供じゃなくても
うきうきしてしまうだろう

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