エラーが発生しました。【灰谷竜胆】

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車窓から流れていくネオン街の照明に顔を背ける







「………あ？」








目頭がじんと熱くなって頬に何かが滑り落ちた




その何かなんて




知らなくていい







知りたくもない






こんな、こんな






こんなの










はやく、ドブの中にでも捨てちまえばいい








「着きました」

「……あァ」








降ろされたのは高層ビルの裏口



静かな場所だった










「おいコラ灰谷！また仕事ほっぽり出しやがっ………は？」








いや、五月蝿いのが一人居た







三途春千代



梵天のNO.2




実際はただのヤク中だと俺は認識している








「は？？？お前泣いてたの？？」

「……」








一言くらい、言えばよかったかも知らない


「黙れ」って。





無視を肯定と捉えた三途は心底機嫌が良さそうに俺に書類を渡す






「それ、お前の管轄で起こった事だから任せるぜ〜」







チラと視線を下に落とせば命令と共に男の顔写真が貼り付けてあった







「よかった…」







よかった


こんな書類が毎日出回る闇組織なんかアイツには似合わない







大丈夫






正解だった






正しかった





別れて、よかった









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