【銀魂】空から女の子が降ってきました。

第三十三訓 ページ35

『いやー吃驚しましたね』






全てが片付いて、穏やかに縁側でお茶をすする。因みに右に土方さんで左に銀時君。野郎に挟まれてるのは不快だけど、まあお茶が美味しいんで良いだろう。






銀時「ったく幽霊にしろ蚊にしろハタ迷惑だってのに変わりはねぇな。因みに俺はビビってませんでした」



土方「ハタ迷惑なのはテメーだ。報酬なんぞやらんと言ってる、消えろ。そして俺もビビって無かった」



『何も言ってませんけど』






まあ両隣の二人が、ピーチクパーチク何か言い合いしていますけどもね。穏やかですよお茶美味しい。


すると、後ろの襖が開いた。








＿＿＿＿＿＿ガラッ！








神楽「銀ちゃんそろそろ帰……」



『あ、神楽ちゃっ……ぐえっ！！！』






神楽ちゃんの方へ行こうとすると、隣から衝撃。

見ると、銀時君と土方さんが首元に腕を巻き付かせる様にして抱き付いて来ていた。痛い痛い苦しい。






神楽「……何やってるアルか二人共」



「「いや、Aのお茶に虫が浮かんでたから取ってあげようと思って」」






言い訳苦しすぎない？？？



とにかく。






『………男と抱き合う趣味は無いんでね』






二人を縁側から突き落とした。






「「痛っ、てぇ！！オイ！何すんだテメェ！！」」






うわ息ピッタリ。二人共似た者同士だよね、仲良しかよ。






『……っんふふ、ほんと仲良いんだから』



「「………。」」






思わず目元を緩ませて笑えば、何故かガン見されているのに気付いた。え、何怖。どうしたの急に。ついに心の病気患いました？？






『え、なに。どうかしました？』



「「……べつにぃー？」」






え、なにほんと怖いんだけど。






土方「……オイ、それよりA」



『お、何ですかね？土方さん』






すると、不意に縁側に土方さんが座り直した。






土方「その…土方さん、っての辞めろ。名前で良い。お前に他人行儀に苗字で呼ばれると違和感半端ねぇんだよ」






え、それどういう意味？






『じゃあ…トシ？』



土方「何かお前にトシって言われるとムカつくんだけど」



『ええ？そんなにカリカリすんなよトシ』



銀時「そうだぞトシ」



土方「ぶち殺すぞ」






まあとにかく……幽霊事件は一件落着？ってことでいい…かな？






銀時「報酬ゥゥゥゥゥ！！！！！」



土方「うるせェェェェ！！！！！」






うん。いいね、一件落着。










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