【d!】ごちゃごちゃの缶詰【中編集】 (ページ37)

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SHR後、委員会で呼び出しをくらった俺は、若干苛立ちながら、広報室に向かっていた。今日はAと図書館で勉強をする約束をしていたため、一刻も早く委員会活動を終わらせたかった。

アイツを待たせるのも嫌だし、なにより昼の事があったせいで、今日はなるべくあいつと一緒に居たかった。
どこか胸騒ぎがするのがどうも気がかりで、早く教室に戻って、早くアイツに会おう。と、ひとつ深呼吸をして、広報室の扉を開けた。

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委員会は案外早く終わり、少し速足で自分の教室に荷物を取りに行く。

スマホを見れば、屋上に行ってるねー。とのLINEの通知があった。アイツの事だ。気分転換にでも屋上に行ったのだろう。早く迎えに行ってやらねば、と教室のドアを開ければ、俺の隣の席で大先生とコネシマが駄弁っていた。ゾムは、今日はエミさんに用があると言っていたため居なかったが、もう一人の影が見えず、首をかしげる。

「おぉ！ロボロ！終わったんか！」
「おん、まぁ…シャオロンは？今日部活やないやろ」
「シャオロン～？はぁ？そんな奴居ったっけなぁ？？」

シャオロンの名前を出した瞬間、どこかやさぐれた様子の大先生にますます謎が深まる。

その様子をみてあーっはっは！と豪快に笑ったコネシマが、口元に片手を置き、内緒話をするポーズで俺に向かって話しかける。