ボクっ子少女は実況中【ナカノヒトゲノム】

姉と弟 ページ18

東京


ヒノキ「…ここか」


シズハ「入出 アカツキ君がこちらで、そのお隣が雪姫 Aさんです」


シンヤ「隣…？」


ヒノキ「まず入出さん宅にお邪魔しようか」


ピンポーンッ


？「お隣、今日はいらっしゃられませんよ」


「「「！！」」」


ヒノキ「…あれ？もしかして…あなたは、モデルの雪姫 アリスさんですか？」


アリス「ええ、入出さんに何かご用事が？お伝えしておきましょうか」


ヒノキ「いえ、また来ます…今、お時間よろしいですか？」


アリス「…私に？」




アリス「…探偵さん…ですか」


ヒノキ「はい、更屋敷 ヒノキと申します、こっちは情報提供者の…」


シンヤ「駆動 シンヤです」


アリス「…Aのことですか？」


ヒノキ「！はい、何か…」


アリス「私も何も分かりません、ただの家出かもしれないし」


ヒノキ「家出…？」


アリス「…家、母も父ももうこの世にいないんです」


シンヤ「！……それは…」


アリス「母は、父に暴力をふるわれていました…Aはそれを止めようとして…ターゲットがAに変わったんです」


ヒノキ「！？なっ…！そんなのっ」


アリス「父はいつからか狂い始めました…Aは父のせいで男嫌いになって……」


シズハ「…ナカノヒトゲノムをプレイしていましたか」


アリス「…さぁ、私とAは仕事の都合上ほとんど一緒にいられなかったので……あ、でも弟はやっていましたよ」


ヒノキ「弟……？」


アリス「ええ、雪姫 アカネ… 二年前、行方不明になりました」







アカネ「…ふーん、やっぱり姉さん男嫌いなんだ」


カイコク「……」


アカネ「俺さ、ここに来る直前に姉さんと喧嘩したんだ…こんなことになるなら喧嘩なんてするんじゃなかった」


カイコク「…アカネ君もなんかやってんのかィ？」


アカネ「…アイドルってこと？やってないよ…姉さん達みたいに俺は人前に出るのが得意じゃないんだ」


カイコク「…姉さん“逹”？」


アカネ「…あれ？知らないの？長女の雪姫 アリス…モデルだよ」


ズキッ


【カイコク…ごめんね】


【…あなたはAと会っちゃいけない】


カイコク「はぁ…はぁ……」







「…できた…！」

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