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63 糾弾1 ページ30

萌絵side




「ちょ、英くんも勇太郎くんも、どうしたの?
私、ちょっと用事があるんだけど……………」


佳奈子先輩を閉じ込めてみんなを呼びに行く途中、
私はなぜか英くんと勇太郎くんに「ついて来て」と
言われ、連行されるように歩いていた。


金「ついて来れば分かるから」


国「萌絵、一応言っとくけど、
泣く覚悟しといた方がいいよ」


泣く覚悟……………?何のことだろう。


それよりも、二人に掴まれている
両手首が痛い。いつもは優しいのに、
今日はどうしたんだろう。


まさか……………


国「やっと気づいた?お前も大概バカだよな」


「や、やだ!離して!」


金「うわっ!お、大人しくしろって!
あんまり女子に手荒なことしたく
ねぇんだから……………!」


私がどんなに暴れても
運動部の男子2人相手に適うはずもなく、
ずるずると体育館倉庫の方に引きずられていく。


及「お、来たね」


花「おつかれ国見、金田一」


「っ……………!」


そこには、青城のメンバー全員が集まっていた。
もちろん、私が閉じ込めたはずの佳奈子先輩も。


『ふふ……………ねぇ、萌絵ちゃん。
私が今どんな気持ちか、分かる?』


「……………分かるわけないじゃないですか」


ぶっきらぼうに返すと、
佳奈子先輩の周りにずらっと並んだ
メンバーたちが、一斉に私を睨みつける。


なんで?昨日までは笑って
許してくれたのに……………!


『私ね、今すっごくいい気分!
自分勝手で煩くて面倒くさい後輩から
解放されると思うと、清々する』


なんで?昨日まではわたしが立っていたはずの
部員たちの隣に、なんでアンタがいるの?
なんで私がアンタなんかに馬鹿にされてるの?


『萌絵ちゃん、ひとつ、いいこと教えてあげる。
萌絵ちゃんは自分が一番愛されてると思ってた
みたいだけど……………それ、勘違いだから』


「え……………?」


勘違い?なにそれ、そんなわけない。


だって、みんな私に優しくしてくれてた。


みんな私に笑顔を向けてくれてた。


それなのに________


「違い、ますよね?ね、徹先輩、
先輩たちは私の味方ですよね……………?」


及「……………ごめんね、萌絵ちゃん。
俺たちがもっと早くビシッと言ってあげてれば、
こんなことにはならなかったかもしれないのに」

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愛甘(プロフ) - 夢主ちゃんの性格いいですね笑。更新楽しみに待ってます。 (2020年5月7日 7時) (レス) id: 93aef9f3cf (このIDを非表示/違反報告)
- 同級生に悪女もどきな「私可愛い♪」タイプで男子にめっちゃボディータッチしてた子がいてその子を思い出しました(笑) (2020年5月3日 10時) (レス) id: 4366abe273 (このIDを非表示/違反報告)
S.O(プロフ) - 東さん» 返信遅くなってしまってすみません〜!コメありがとうございます!更新はもうしばらくお待ちください! (2019年5月19日 19時) (レス) id: 7d7e92f95b (このIDを非表示/違反報告)
- 続き待ってます!!萌絵面白すぎてwww腹筋がぁ〜w (2019年5月16日 15時) (レス) id: e90bdbf368 (このIDを非表示/違反報告)
メグミ - はい! (2019年4月21日 11時) (レス) id: 98b5dd73cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:S.O | 作成日時:2018年8月25日 2時

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