私の方がモテるけど２【青葉城西】

番外編3 王様ゲーム(1) ページ20

金田一side




及｢王様ゲームしよう！｣


夜、及川さんが唐突にそう言い出した。


花｢はぁ〜？こんなゴツい男どもと
そんなことしたって、むさ苦しいだけだろ！｣


松｢いや、待てよ花。俺たちには
救いの女神がいるじゃないか｣


花｢ﾊｯ………！よし、呼んで来る！｣


及｢あっ、マッキーずるい！俺も行く！｣


ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀｯ


(す、すごい行動力だな…………)


電話とかラインとか、そういう選択肢も
あると思うのだが、すでに行ってしまったので
今さら言っても意味は無い。


『救いの女神佳奈子、参上〜☆』


｢えっ、佳奈子先輩?!｣


今さっき及川さんと花巻さんが出て行った
ところなのに、なんで2人はいなくて
佳奈子先輩がいるんだろうか。


岩｢おう佳奈子、早かったな｣


『うん。はじめからライン来たとき、
たまたま近くにいたからさ』


(あ、岩泉さんが連絡したんだ…………)


松｢え、あのバカ2人は？｣


岩｢そのうち戻って来るd((ﾊﾞﾝｯ｢佳奈子ちゃんの
居場所知らなかった！｣………ほらな｣



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



なんやかんやで、王様ゲーム開始。


参加メンバーは、

3年→及川さん・岩泉さん・花巻さん・松川さん
2年→矢巾さん・渡さん
1年→俺・国見

以上＋佳奈子先輩の、合計9人。


渡｢萌絵は呼ばなくていいんですか？｣


『ん〜、一応声はかけたんだけど、
｢え"、今すっぴんなので行けません｣だって』


国｢あ〜………w｣


(なるほど…………)


口には出さないけど、納得だ。


国｢普段あんだけ盛ってるからなww｣


｢言うなよ…………｣


(まあ、流石に風呂上がりには化粧しないよな。
あ、風呂上がりと言えば……………)


チラリと佳奈子先輩を盗み見る。


(うわ…………)


まだ少し濡れている髪の隙間から
上気して赤みを帯びた項(うなじ)が見えて、
思わず生唾を飲み込む。


国｢風呂上がりの佳奈子先輩、
めっちゃえろi｢国見！｣……金田一うるさい｣


『ｸｽｸｽ…………勇太郎だってガン見してたクセに』


｢う"っ………すいません…………｣


(いやでも、なんか先輩が妙に近いから…………！)


ｽﾞｲ


｢え、ちょ、先輩？｣


ｽﾞｲｽﾞｲ


｢佳奈子先輩っ！俺のことからかってます?!｣


『ふふ…………ごめんごめんw
勇太郎がウブで可愛いから、つい♡』


｢はぁ…………｣


(王様ゲーム…………嫌な予感しかしない…………)

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