私の方がモテるけど【青葉城西】 (ページ14)

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矢巾side

「はよ～っす」

「「はよ～／おはようございます」」

俺が待ち合わせ場所のショッピングモールに
着くと、すでにほとんど全員が集まっていた。

「あれ、及川さんと岩泉さんと、
あと佳奈子先輩もまだなんですか？」

花「たぶん、あいつらは一緒に来ると思うぞ」

松「まあ佳奈子もいるし、時間までには来るだろ」

と、話していると＿＿＿＿＿____

？「もう！なんでそんなに可愛い服着て来るの？
みんながキュン死しちゃったらどうすんのさ！」

『www』

？「何言ってんだクソが。佳奈子は
いつも可愛いだろうが」

『はじめ…………♡』

と、いつもの会話が聞こえてきて、
先輩3人が並んで現れた。

国･金「「っ…………!!」」

ふと横を見ると、後輩2人が佳奈子先輩を
凝視して固まっている。

国「……………は？何あの生命体。
あんな生き物、俺、知らない」

金「おっ、おお、落ち着け国見！
人間は佳奈子先輩だぞ！」

花「生命体……………ww」

松「"人間は佳奈子"じゃなくて、"佳奈子は人間"
だろwwまずお前が落ち着け、金田一www」

意味不明かもしれないが、私服の佳奈子先輩を
初めて見たときは、俺と渡もこんな感じだった。

『おはよ、みんな』

渡「おはようございます、佳奈子先輩。
今1年の2人が頭の整理中なので、ちょっと
待っててくださいね」

今日の佳奈子先輩の服装は、
真っ白なオフショルダーのワンピースに
可愛らしい赤のローヒールパンプス。

おまけに、普段は下ろしている長い髪を
アップにしているし、薄くメイクもしている。

まあ簡潔に言うと、神々しいほどに綺麗だ。

花「おお～、相変わらず私服の破壊力やべぇな」

松「まあ佳奈子くらい美人だったら、ジャージで
ショッピングしてても様になりそうだけどな」

『ふふ、どーも☆』

先輩は、自分が美人であることを
自覚していて、その魅せ方も熟知しているから、
かなりタチが悪い。

まあ、その性格すらも可愛いと思ってしまうから、
俺たちは末期なんだろうけど。

及「よ～し！じゃあ全員揃ったし、
買い出しにレッツゴー☆」

と、みんながモール内に
入ろうとしたとき____________

？「遅れてすみませぇ～ん!!」

全「「ん？？」」

パタパタと走ってくる音が聞こえ、
みんなが振り返る。

萌「寝坊しちゃいましたぁ～！」

及「えっ、あ、全然大丈夫だよ！」

全－萌「「(ヤバい、存在忘れてたわwww)」」