私の方がモテるけど【青葉城西】

28 問題発言 ページ33

佳奈子side




？「佳奈子ちゃ〜〜〜ん!!!」


午後の練習も終わり、みんなが夕飯を食べに
食堂に向かっているとき、私に飛びついて
来たのは＿＿＿＿＿___


『徹！お昼はごめんね？』


及「ううん！夜は俺たちと一緒に
食べてくれるんでしょ？」


『うん』


頷くと、分かりやすくﾊﾟｱｧｧｯ!!と顔を
明るくする徹。


及「それじゃあ、食堂へレッツゴー☆！」


そう言って私の手を引いて歩き出す。


ｶﾞﾁｬ


食堂に入ると、青城のみんなが
先に席について待っていた。


『みんな、ただいま』ﾆｺｯ


「「おかえり／おかえりなさい!!」」


(やっぱり、ウチが一番だね)


もちろん音駒のみんなも大好きだけど、
青城メンバー(仲間)といるのが一番、落ち着く。




＿＿＿＿＿でも、その和を乱す子が、一人。


萌「アンタなんか、帰って来なきゃ
よかったのに……………」


「「は……………？」」


小さく言ったつもりみたいだけど、丸聞こえだ。


流石に今のにはカチンときたのか、
いつもなら聞き流すはじめが萌絵ちゃんを
睨み付けながら、ゆっくり立ち上がった。


岩「……………謝れ」


萌「え……………？」


岩「今すぐ、佳奈子に謝れ。
そうしたら、今のところは許してやる」


ただならぬ空気を感じたのか、
食堂にいる全員が、シーン…と静まり返っていた。


『はあぁぁ〜〜〜……………』


ついに、恐れていたことが起こってしまった。


恐れていたことっていうのはもちろん、


"萌絵ちゃんのせいで他校にまで迷惑がかかること"


…………である。


(絶対こうなるとは思ってたけど、まさか、
こんなに早くやってくれるとは……………)


流石は萌絵ちゃん、想像を超えてくる女。


(…………って、ふざけてる場合じゃないか)


せっかくマネズ(萌絵ちゃん以外)で
作った晩ご飯が冷めてしまう前に、
この空気をどうにかしなければ。


『もうっ、萌絵ちゃんってば、
冗談キツいんだからぁ〜！
(ほら、徹たちも何か言って！)』


及「(ごっ、ごめん！)そうだよ岩ちゃん！
萌絵ちゃんのいつもの可愛いジョークなのに
怒らないでよ〜！」


花「(萌絵、マジ許さん)ほら、落ち着けって〜。
他校のヤツらがビビってんだろ〜？」


松「(後で部屋に集合な)こんなの
いつものことだろ〜？疲れてんのか〜？」






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