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『……少し､話を聞いてくれますか?』
急に何を思ったのか自分でもよく知らないまま､そんな言葉が口から出ていた｡
木兎さんの｢おう!｣と言う返事に賛成する様に皆が優しく微笑んでた｡
『あー､えと……私が兵庫に越してバレー部に入部した時には既に愛澤ちゃんがマネとして居たんです｡』
だが､いざ話すとなると何をどこからどう話せば良いのか分からなくなって歯切れが悪くなる｡
『だから仕事はそれなりに出来てたらしいけど､ほとんど二軍の…気の弱そうな人にやらせてたらしくて､その時に私がやって来た｡
選手にやらせるより､同じマネ業してる人に仕事を押し付けた方が､リスクは少ない｡
だから､私に仕事を押し付けるようになった｡
同時に選手からチヤホヤされたい彼女は有りもしない噂を流した｡』
｢……それで今に至るってことか…｣
赤葦さんの呟きに｢そうです｣とだけ頷いた｡
｢玲はどうしたいんだよ?｣
空を仰ぎながら言う木兎さんの問に首を傾げる｡
どうしたいってのはこれからの話の事なんだろうけど､どうしたいのかと聞かれるとよく分からない｡
｢もう稲荷崎に痛くねぇんなら梟谷に戻って来い!!｣
『それは､なんか逃げ___』
｢嫌いなモンからは逃げちまえ！｣
"逃げるみたいでは?"と言う言葉を遮って無邪気な笑顔でそう言った｡
｢俺はよく逃げるぞ!テストとかな！｣
｢ブロックからも逃げる時ありますよね?それとテストからは逃げないでください｡木兎さん逃げすぎです｡｣
｢あかーし!今の"ちょっとかっこいい感"が台無し!!｣
｢そして､今の木兎の一言で更に台無し｡｣
この人達と居るとどうも調子が狂う｡
｢しんどい思いまでしてその場に留まる必要はねぇよ!｣
それから気を取り直して木兎さんが続けた｡
｢でもまぁ､お前がまだ稲荷崎に居たいと思うならそうしたら良い！｣
この時､昼間の天童さんの言葉が蘇った｡
"たまには誰かに助けを求めても､弱くなっても良いんでないの?"
『だったら……た､助けてくださいよ｡』
ものっすごい小声で言う｡
こういう時､素直に"助けてください"と言えない自分は本当に可愛げがない｡
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バカじゃないアホ - めっちゃ面白かったです!!リクエストなんですけど、ハイキューキャラと夢主がRPG系のゲームの世界に迷い込んでストーリーを進めていく的なのはどうでしょうか？夢主はゲーマーだったら嬉しいです！笑 (2020年7月11日 17時) (
レス) id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)
はなぼー(プロフ) - 美玲さん» 分かりました！今書いている物が終わり次第､リクエストにお答えします！ (2020年7月5日 9時) (レス) id: 603a42e081 (このIDを非表示/違反報告)
美玲(プロフ) - 鬼滅の刃で，鬼殺隊sideが警察で鬼sideが悪役組織って言うのが読みたいです！もし受けてくだされば嬉しいです！次回作も頑張ってください！ (2020年7月5日 9時) (レス) id: cfe18ebe09 (このIDを非表示/違反報告)
はなぼー(プロフ) - おかかのおにぎりさん» 了解しました！｢魔法系のお話｣のリクエストが来ているので､そちらと合わせてお答えします！ (2020年7月5日 8時) (レス) id: 603a42e081 (このIDを非表示/違反報告)
おかかのおにぎり(プロフ) - はなぼーさん» 黒の暴牛or金色の夜明け団がいいです！個人的に今回の夢主ちゃんみたいな無気力夢主ちゃん好きなのでひっそり期待してます！笑 (2020年7月4日 21時) (レス) id: 64b2331bfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなぼー | 作成日時：2020年6月26日 21時
