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妖精みたいな少女を救ってから数日が経って、私の記憶から彼女の姿が薄れつつあったある日。
いつも通り学校に行って、いつも通り午前中を過ごして、いつも通りのんびり休み時間を潰す。
食後特有の微睡みの中ぼけーっと、次の数学めんどくさいな…と考えていれば、「A！！」となかなかの声量で名を呼ばれた。
声がした廊下の方へ顔を向けると、きらきら笑顔の同級生がドアの傍に立っていた。私と目が合った瞬間その顔が綻んだ。
隣のクラスの
「A！A！！」
『なぁにぺんちゃん』
ゲーム同好会に所属していて彼女は、アバター名を「ぺいんと」にしている。なので、私もそれに倣って『ぺんちゃん』と呼び始めた。名前を呼ぶたびに顔を緩ませるのが可愛らしくて、ついつい名前を呼んでしまう。
教室の入口で落ち着きなくひょこひょこ跳ねる彼女の傍へ行けば、にぱーっと元から明るい表情を殊更明るくさせる。
彼女のおひさまみたいな笑顔は、いつ見てもすごく綺麗。
『今日もぺんちゃんは元気だね』
「ふ、んふ…！だってAに会えてうれしーもん」
ふわふわの金茶の髪を梳けば、ふにゃりと頬を緩ませる。子犬みたいで可愛らしい。
しばらく頭を撫で続けていれば、はっとした顔をして「あ、」と呟いた。
やっとここに来た当初の予定を思い出したらしい。
気付いていたけれど、口を出さなかった私に、彼女は文句を言うだろうか。いや、きっと言わないだろうな。彼女の口から人を過度に批判する言葉が出てくるのを見たことがない。
『ふふ…今日は何を忘れたのぺんちゃん』
「な、なんで忘れ物した前提なのっ！」
『違うの？』
「……古典の教科書貸して下さい…」
図星で言い訳も誤魔化しも浮かばなかったのか、ぺんちゃんは早々に白状した。しゅん、と見えないはずの尻尾が下がるのが見えたような気がする。
『待っててね』とその頭をぽんぽんと再び撫でてから、自分の席に戻りご所望の教科書を持って戻る。
『はい』
「ありがと〜…！」
大事そうにぎゅうと教科書を胸元で持ったぺんちゃんはにこにこ笑った。
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ぽんず(プロフ) - しろさん» コメントありがとうございます！そうですよね…「お父…様、？」とすぺきゃをかましましたよ…。やっぱり別派生からお名前拝借するのアリですよね…。一から考えるよりお手軽で。ご提案助かります😊🙏 (2月25日 10時) (
レス) id: 97349c3877 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 分かります分かります！私もあの一言で数分ほどフリーズしていました…登場してもしなくてもお話は美味しいのですが、もし登場させるのなら他の方が仰っているようにお名前だけㅁ兄鬼やwr式等の動画から拝借するのはどうでしょう？ (2月19日 1時) (レス) @page30 id: b1c40a48ed (このIDを非表示/違反報告)
シユ(プロフ) - いつも楽しく見ております!一つ提案なんですが出す場合は名前がご本人様とお嬢様で被ってしまうので名前だけwr式のどれかから貸りるもしくは新しく作るというのはどうでしょう?性格はもちろん普段のご本人様達で構いません。出さない場合ももちろん素敵だと思います! (2月18日 11時) (レス) id: 22aa8623f5 (このIDを非表示/違反報告)
快晴(プロフ) - 私は出しても構わないと思います！！それにぽんずさんが出したいならぽんずさんの作品なので好きなようにして良いと思います！！！🥂✨ (2月18日 10時) (レス) @page30 id: 3fba93f21d (このIDを非表示/違反報告)
雨蛙(プロフ) - お嬢様の百合ゆりしい世界感を保つのも素敵だと思いますわ！ (2月18日 10時) (レス) @page30 id: 41dac67fa3 (このIDを非表示/違反報告)
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