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「こらー勤務中にいちゃいちゃするなー」
いつの間にか私の後ろに立っていたノアさんが、2人に声を掛けた。2人ともびくっと肩を揺らしてこちらに顔を向けた。私が声を発したわけではないのに、ノアさんが後ろに居る所為で巻き込まれてしまった。
「ク、クロノアさん…！」
「別にいちゃいちゃしてたわけじゃ、！！」
わたわたと慌てる2人と、後ろでくすくす笑うノアさん。そこに挟まれた私。こんなところに居たら、困惑を極めてしまうのは仕方のない事だと思う。
「Aちゃんもいちゃいちゃしてたように見えたよね？」
『えっえ！？』
急に話を振られて心臓が跳ねた。肩口から顔を覗き込まれて、彼女の甘い匂いにどんどん心拍が早くなる。間近のノアさんに見つめられているのも、少し離れたところに居る店長とイナリさんに見られているのも、緊張を煽っていく要因になっているのを感じた。
『え、と…えーと…』
「ほらぁAちゃんも困ってる」
「いや、クロノアさんが急に話振ったからでしょ…」
店長の事の言葉に頷こうとしたが、ノアさんがぽんっと私の肩に手を置いた事で身体が止まる。ここで頷いたらダメなのは、すぐに分かった。
『な、仲良しだな〜…って思いました、よ？』
この板挟み状態のままでいるのは、人間関係にもバイトにも支障が出る気がしたので、急いで思っていた事を伝える。
私の言葉にノアさんは数回瞬きをした後、「気遣わなくていいのに」と苦笑して頭を撫でてきた。バックハグをされる形になり、彼女の羨ましいくらいの体型を押し付けられる。ふわふわと柔らかい感触に、同性ながら顔に熱が集まった。
「そっちだっていちゃいちゃしてるくせに」
「そりゃあ私とAちゃんは仲良しだから。ねー」
『は、っはい！』
ばくばく鳴る心臓をどうにか抑えつけながら、声を上げればノアさんは嬉しそうに笑う。彼女の機嫌を損ねる事にならなくて良かった。
しばらくノアさんに撫でられた後、仕事に戻ったが、高嶺の花みたいな彼女に「仲良し」と言われて自己肯定感が上がっていた。
こんな事を考えているなんて、知られたくない。
このまま彼女に撫でられる事を続けていたい。
嫌われたく、ない。
惨めな事ばかり考える頭を少しだけ振って、暗い思考を追い出す。今は彼女に撫でて貰えた事実だけで生きていける。
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ぽんず(プロフ) - しろさん» コメントありがとうございます！そうですよね…「お父…様、？」とすぺきゃをかましましたよ…。やっぱり別派生からお名前拝借するのアリですよね…。一から考えるよりお手軽で。ご提案助かります😊🙏 (2月25日 10時) (
レス) id: 97349c3877 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 分かります分かります！私もあの一言で数分ほどフリーズしていました…登場してもしなくてもお話は美味しいのですが、もし登場させるのなら他の方が仰っているようにお名前だけㅁ兄鬼やwr式等の動画から拝借するのはどうでしょう？ (2月19日 1時) (レス) @page30 id: b1c40a48ed (このIDを非表示/違反報告)
シユ(プロフ) - いつも楽しく見ております!一つ提案なんですが出す場合は名前がご本人様とお嬢様で被ってしまうので名前だけwr式のどれかから貸りるもしくは新しく作るというのはどうでしょう?性格はもちろん普段のご本人様達で構いません。出さない場合ももちろん素敵だと思います! (2月18日 11時) (レス) id: 22aa8623f5 (このIDを非表示/違反報告)
快晴(プロフ) - 私は出しても構わないと思います！！それにぽんずさんが出したいならぽんずさんの作品なので好きなようにして良いと思います！！！🥂✨ (2月18日 10時) (レス) @page30 id: 3fba93f21d (このIDを非表示/違反報告)
雨蛙(プロフ) - お嬢様の百合ゆりしい世界感を保つのも素敵だと思いますわ！ (2月18日 10時) (レス) @page30 id: 41dac67fa3 (このIDを非表示/違反報告)
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