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「お姉さまの事、お嫌いですか？」
『まさか！！あんな綺麗な人と仲良くなれるなんて、すっごくうれしぃ……ぁ』
揶揄うように問えば、ぶあっ、と音が聞こえるくらい顔を赤くさせてそう言う。ついつい笑みが零れてしまった。これ以上弄るのはお姉さまに叱られてしまうから、この辺りで止めておくか。
歩くスピードを緩めて、赤くなった顔をぱたぱたと手で仰ぐAさんの隣にしれりと並ぶ。自然に歩幅を合わせたつもりなのだが気付いたのだろう、驚いたように目を見開いていた。だが、なにも言わずに隣に居てくれる。
心を開いてくれたのか、慣れたのかどちらかは分からないが、なんとなく嬉しい気持ちになった。
人にこんなふうに心を動かされるのは珍しい事だった。不思議な子、なんて在り来たりな感想が頭に浮かぶ。
お姉さまがものにしようとしている人間に、過度な関心を向けるのはご法度だと理解している。
だが、気になる。
つい、じぃと黙って見ていると、Aさんは困ったように口を開いた。
『あ、の』
「どうなさいました？」
『い、今の…藍沢さんには言わないで、くだ、さい…』
純粋な疑問が浮かぶ。何故なのか、と。
自分達への賛美なんて、本音も嘘もごちゃ混ぜにしても、今まで散々っぱら見聞きしてきた。
だからこそ思った。何故。
そういったヨイショは伝わらなければ意味が無いのだ。どれだけ流暢な整えられた言葉で褒めそやしても、伝わらないのなら全て水の泡。
普段接している奴なら、この辺で「よろしくお伝え下さい」ぐらい言うものなのだ。
不思議というより…変、やなぁ。
「内緒ですか？」
『…ないしょ、です…』
「ふふっ、…お可愛らしい方ですこと」
素直におうむ返しする姿に、そう零すとAさんは目をぱちぱちと瞬かせた。そして、心底不思議そうな顔をして、追って口を開く。
『ヒヨウさんの方が、お綺麗ですよ？』
「まぁ、お上手」
『…本気で受け取ってくれてないですよね』
そりゃあ小さい頃から蝶よ花よと育てられてきたのだ。誉め言葉には慣れている。致し方ない事。
幼少から覚えた受け流しをしていると、む、と気に食わないのを少しだけ顔に出している。見るからに柔らかそうな頬が膨らんでいて、チーノやお姉さまにするように、そこへ触れそうになった。
流石にそこまで距離は詰められない。自重せな。
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ぽんず(プロフ) - しろさん» コメントありがとうございます！そうですよね…「お父…様、？」とすぺきゃをかましましたよ…。やっぱり別派生からお名前拝借するのアリですよね…。一から考えるよりお手軽で。ご提案助かります😊🙏 (2月25日 10時) (
レス) id: 97349c3877 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 分かります分かります！私もあの一言で数分ほどフリーズしていました…登場してもしなくてもお話は美味しいのですが、もし登場させるのなら他の方が仰っているようにお名前だけㅁ兄鬼やwr式等の動画から拝借するのはどうでしょう？ (2月19日 1時) (レス) @page30 id: b1c40a48ed (このIDを非表示/違反報告)
シユ(プロフ) - いつも楽しく見ております!一つ提案なんですが出す場合は名前がご本人様とお嬢様で被ってしまうので名前だけwr式のどれかから貸りるもしくは新しく作るというのはどうでしょう?性格はもちろん普段のご本人様達で構いません。出さない場合ももちろん素敵だと思います! (2月18日 11時) (レス) id: 22aa8623f5 (このIDを非表示/違反報告)
快晴(プロフ) - 私は出しても構わないと思います！！それにぽんずさんが出したいならぽんずさんの作品なので好きなようにして良いと思います！！！🥂✨ (2月18日 10時) (レス) @page30 id: 3fba93f21d (このIDを非表示/違反報告)
雨蛙(プロフ) - お嬢様の百合ゆりしい世界感を保つのも素敵だと思いますわ！ (2月18日 10時) (レス) @page30 id: 41dac67fa3 (このIDを非表示/違反報告)
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