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こつこつショートブーツを鳴らして、3日振りの学校へ着く。
時間も場所も指定しない、待ち合わせにはひどすぎる事をしているので、また前回みたく女神さんが通りかかるのを待つつもりだった。だから目立たないよう普段の恰好を辞めて、白のゆったりしたブラウスに黒のプリーツスカートで、髪もただの二つ結びにした。
けれど、女神さんは既に校門の前で待機していた。何とも言えない表情でスマホを触っている。まぁ、不安による表情なのだろう。お姉さまの名前を検索なりなんなりしたのか知らないが、十中八九住んでいる世界が違う、という事実を理解したのか。
その不安は、
なるべく不安を煽らないよう近付いて、車へと案内しようとしたが、既に私の背後に回っている辺りダメらしい。振り返って隣に来るよう促すが、目を泳がせるだけ。
「そんなに緊張なさらなくても大丈夫ですわ」
『…う、うーん……』
声を掛けてみるが、下がった眉は戻らない。お姉さまに会うまでには、どうにか空気感には慣れて欲しいのだが。
とりあえず、交流せな。
「あ、名乗っていませんでしたね。わたくし、ツクシ ヒヨウと申します」
『ツクシ、さん』
「良ければ名前の方で呼んで頂けると」
苗字呼びをする彼女にすぐさま名前呼びを強請れば、驚いたように目を瞬かせた。数秒迷う素振りを見せたが、私がじっと見つめ続ければ根負けしたらしい。
『…ヒヨウさん、？』
「はい」
目を泳がせるのを辞めて、真っ直ぐこちらを見つめながら私の名を口にした。目を細めて応えれば、安堵したように頬を緩める。
「わたくしもAさん、とお呼びしても？」
『私の方は、全然…』
先程よりも緊張を緩めながら了承してくれる。だいぶ慣れてきたらしい。こちらも一安心した。
「やはり、緊張してらっしゃいますの？」
『ま、まぁ…お嬢様？らしいですし、』
困ったようにそう言う姿は、思い出の中にいる人物によく当てはまる。
分かる。怖くて、不安になるんよな。
でも、大丈夫やから。
お姉さまは、大丈夫。
「価値観は違えど、同じ乙女ですわ。きっとお姉さまとも仲良くなれます」
『それよりも自分が粗相をしないかで、手一杯で…』
不安そうに自身の指を絡ませている姿は、弱々しい小動物を彷彿とさせる。なるほどこれは、愛らしい。
そして、ちょっかいをかけたくなる。
鎌首をもたげた悪戯心は、そうそう止まらないものである。お姉さまの我儘に付き合い続けたのだ。少し、ほんの少しだけ、彼女で遊んだって許されるはずだ。
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ぽんず(プロフ) - しろさん» コメントありがとうございます！そうですよね…「お父…様、？」とすぺきゃをかましましたよ…。やっぱり別派生からお名前拝借するのアリですよね…。一から考えるよりお手軽で。ご提案助かります😊🙏 (2月25日 10時) (
レス) id: 97349c3877 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 分かります分かります！私もあの一言で数分ほどフリーズしていました…登場してもしなくてもお話は美味しいのですが、もし登場させるのなら他の方が仰っているようにお名前だけㅁ兄鬼やwr式等の動画から拝借するのはどうでしょう？ (2月19日 1時) (レス) @page30 id: b1c40a48ed (このIDを非表示/違反報告)
シユ(プロフ) - いつも楽しく見ております!一つ提案なんですが出す場合は名前がご本人様とお嬢様で被ってしまうので名前だけwr式のどれかから貸りるもしくは新しく作るというのはどうでしょう?性格はもちろん普段のご本人様達で構いません。出さない場合ももちろん素敵だと思います! (2月18日 11時) (レス) id: 22aa8623f5 (このIDを非表示/違反報告)
快晴(プロフ) - 私は出しても構わないと思います！！それにぽんずさんが出したいならぽんずさんの作品なので好きなようにして良いと思います！！！🥂✨ (2月18日 10時) (レス) @page30 id: 3fba93f21d (このIDを非表示/違反報告)
雨蛙(プロフ) - お嬢様の百合ゆりしい世界感を保つのも素敵だと思いますわ！ (2月18日 10時) (レス) @page30 id: 41dac67fa3 (このIDを非表示/違反報告)
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