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「大丈夫？ショッピ」
「ちーの、」
さらりと長い水浅葱色の髪を靡かせながら聞いてくるチーノ。数秒前に男一人を吹き飛ばしたとは思えない可憐さを感じた。
「なに、したの」
「咄嗟にあの男のカバンを取って顔面にぶつけただけですわ」
「ぶつけた、だけ…なぁ」
指抜きのグローブをぐぱぐぱと開閉しながらそう答えるチーノに、感嘆と呆れが入り混じった声が出た。
手を出してしまった事に今更焦りが出てきたが、彼女が今日
そうなれば、彼らは掠り傷では済まなかったろう。
彼女に吹き飛ばされ、鼻からどくどくと血を流している男を見ながらそんな事を考えた。
「ちょ、おいヤバいじゃんこの子ら」
「めっちゃ血出てるし、もう辞めようぜ…」
「はぁ！？こんなんどうってことねぇよ！！」
吹き飛ばされた男はリーダー格なのか、周りを威圧している。鼻血を流しながらキレているもんだから、なんとも滑稽な様子に見えた。
これ以上面倒事を増やされるのも困るし、野次馬も増えてきたし、そろそろ潮時かと思う。お姉さまを説得して撤退するのが吉だと。
腕を後ろにして上体を起こし始めた男を前に、次は自分が追っ払うか、と考えていた。
その時
「いたっ」
背後からそう小さく叫ぶお姉さまの声が聞こえた。まさか別の仲間がお姉さまに危害を加えたのか、と私とチーノは慌てて振り返った。だがそんな私達2人の間を、お姉さまはこちらに見向きもせずふわっと飛び出してしまった。
そのままお姉さまは地面にへたり込んでいる男のお腹を、可愛らしい厚底でなかなかの音を出しながら踏みしめ、野次馬の方へ駆けて行った。
視線を弄ばれたような気分を感じたが、こんな外の世界で彼女を一人にはしておけない。ワンテンポ遅れるように私とチーノも駈け出した。
猪突猛進がごとく駆けたお姉さまを避けるように開いた人の壁。その向こうには呆けた顔をした一人の少女がいた。
お姉さまはその少女のところまで行くと、ぱっとその手を握った。隣のチーノから「はぇ」と気の抜けた声が漏れているのが聞こえた。
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ぽんず(プロフ) - しろさん» コメントありがとうございます！そうですよね…「お父…様、？」とすぺきゃをかましましたよ…。やっぱり別派生からお名前拝借するのアリですよね…。一から考えるよりお手軽で。ご提案助かります😊🙏 (2月25日 10時) (
レス) id: 97349c3877 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 分かります分かります！私もあの一言で数分ほどフリーズしていました…登場してもしなくてもお話は美味しいのですが、もし登場させるのなら他の方が仰っているようにお名前だけㅁ兄鬼やwr式等の動画から拝借するのはどうでしょう？ (2月19日 1時) (レス) @page30 id: b1c40a48ed (このIDを非表示/違反報告)
シユ(プロフ) - いつも楽しく見ております!一つ提案なんですが出す場合は名前がご本人様とお嬢様で被ってしまうので名前だけwr式のどれかから貸りるもしくは新しく作るというのはどうでしょう?性格はもちろん普段のご本人様達で構いません。出さない場合ももちろん素敵だと思います! (2月18日 11時) (レス) id: 22aa8623f5 (このIDを非表示/違反報告)
快晴(プロフ) - 私は出しても構わないと思います！！それにぽんずさんが出したいならぽんずさんの作品なので好きなようにして良いと思います！！！🥂✨ (2月18日 10時) (レス) @page30 id: 3fba93f21d (このIDを非表示/違反報告)
雨蛙(プロフ) - お嬢様の百合ゆりしい世界感を保つのも素敵だと思いますわ！ (2月18日 10時) (レス) @page30 id: 41dac67fa3 (このIDを非表示/違反報告)
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