オレを誘拐したのは黒の組織

2日目 ページ2

【主人公side】




次に目ぇ覚ますとそこは研究所のような施設。

寝起きの悪いオレをサングラスさんが引きずるように運ぶ。

192cmもあるから運ぶのも大変やろうに…


「ここがお前の仕事部屋だ」


銀髪さんがある部屋の扉を開けた。

無機質やけど綺麗に整理整頓されとる。

棚を埋め尽くす資料らしき本と机にはパソコン。

そして傍らにベッド。



『で？オレはここで何すればえぇん？』

「ある薬の研究だ」


…それってオレ以外やったらアカンの…？

え、だって薬の研究やんな？

帰ってもえぇ？



「ダメに決まってんだろ」

『人の心を勝手に読まないで頂けますかー？』

「顔にかいてんだよ」



ちょっとふざけただけやのにマジレス。

ツッコんでくれな寂しいやん。

ほんまはオレが別の意味で突っ込みたいねんけどな。



すんません黙ります。




そういえば…

部屋から出て行こうとする面々に口を開く。



『君らの名前、教えてもうてもえぇ？』



急にナニ言いだすんだこいつって顔をされたけどそんなんオレには関係あらへん。



『はいじゃあまずサングラスさん 』

「さっ！？…ウォッカだ」

『色黒金髪のあんたは？』

「バーボンです」

『黒ニットのあんたは？』

「ライだ」

『銀髪のあんたは？』

「…ジン…」



なるほど、な。

なんや色々楽めそうやなぁ…

『改めまして神崎晶です、宜しゅう』




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