【文スト】一番目のお兄ちゃんは文豪の世界に【ママに会いたい】

人生万事塞翁が虎 ページ2

一番目視点




消えたはずだった


なのに


知らない記憶を持っていた


こんなことあるか？


川に見えた俺は前髪が斜めカットのアシメだったぞ


こいつ中島敦だとさ


-でていけ穀潰し-


-どこぞで野垂れ死んだほうが世間様のためよ！-


-世間の何処にもお前の居場所はない-


ひでぇ云いようだな


こいつは強い


そんな気がする


つーかお腹が変な気がする


これはなんだ？


というか目の前に某犬○家のような感じで


足が流れてる←


この場合、助けるか？


いや、無視しよう。そうしよう


………。


一｢…ええい!!｣


駄目だった


体が勝手に動いたわ←


てか、重い


なにやらせんだこの体


ぎょろ


一｢のわっ｣


こっわ


怖すぎ!何処のホラーゲームだよ!?


一｢川に流されてましたけど、大丈夫ですか？｣


?｢助かったか…ﾁｪｯ｣


一｢ﾁｪｯ!?(今こいつﾁｪｯって云ったぞ)｣


?｢君かい？私の入水を邪魔したのは？｣


一｢僕はただ助けようと……え?入水?｣


?｢知らんかね？自○だよ｣


一｢自○!?｣


?｢そう、私は自○しようとしていたのだ。なのに君が余計なことを……｣


一｢(なんで俺が怒られてるんだ？)｣


?｢とは云え、人に迷惑をかけないクリーンな自○が私の信条だ｣


?｢だのに、君に迷惑をかけた時点でそれはこちらの落ち度…なにかお詫びでも｣


ぐうううう〜


俺のお腹から変な音がした


?｢空腹かい？少年｣


一｢…空腹…?ああ、ここ数日何も口にしてなくて｣


確か記憶では、そうだったはず


ぐうううう〜


?｢…?奇遇だな。私もだ｣


?｢ちなみに財布は流されたようだ｣


一｢そんな…｣


?2｢こんな所におったか唐変木!｣


?｢おー国木田君、ご苦労様｣


国｢なにがご苦労様だ！お前のせいだ！この自○嗜癖!お前はどれだけ俺の計画を乱せば?｢そうだ!彼は私の同僚なのだ、彼に奢って貰おう！｣人の話を聞けよ!!｣


コントかよ


?｢君、名前は？｣


一｢……中島…敦ですが…?｣


?｢では、ついてきたまえ敦君。なにが食べたい？｣


一｢なにがって………なんだろう？｣


食べたいって食べるんだよな？


……食べたことないな


?｢ははっ!まぁゆっくり決めればいいさ｣


国｢!!おい、俺の金で太っ腹になるな太宰!｣


一｢太宰？｣


太｢ああ、私の名だよ｣


風がふく


太｢私の名は、太宰。太宰治だ｣

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