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私の誕生日に夏油がプレゼントがあると言うので、そんなプレゼントなんて用意しなくても良いのに……律儀だなあ。と思いながら待機していれば、夏油の口から飛び出たのは『プレゼントは私』の言葉。
__なん、だと?!
__つまりは私は夏油を執事のようにこき使っていいと言うことだな?!
夏油は耳までも真っ赤に染め上げ、緊張しながら話すから、とんでもないものでも買いやがったかコイツは!! ……と、ツッコミをする必要は無くて安心した。
「じゃあ手始めに飲み物買ってきて? あ、コーラね。それから戻ってきたら肩揉みよろしく。それからさあ、私課題のプリントまだ終わってないから後で丸写しさせてね」
こんなチャンスは滅多にない、夏油の手を借り放題という訳だ。
普段ならば課題プリントを丸写して良い? と聞けば、『自分でやらなければ意味が無いだろう? ダメだよ、ズルは』とまるでママみたいに咎められてしまうが、今は違う。
「わー!! ありがとう夏油!! 私今回の座学テスト本当にやばくてさ〜……次赤点とったら夜蛾せんと地獄の補習耐久レースになる所だったんだよね!」
綺麗な字で全て埋められたプリントを拝借し、早速自分の綺麗に何も埋まっていない用紙に次々書き込んでいく。
「ところでさ、夏油。夏油の貸出有効期間ってどれぐらい? 一年?」
しまった、うっかりしていた。
夏油はどのぐらいの期間私の執事役をしてくれるのか、確認しておかないと。
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愛(プロフ) - あさん» はじめまして。コメントありがとうございます。面白いと言って頂けて光栄です☺️💕🙇♂️ (10月23日 18時) (レス) @page15 id: 259fa0886e (このIDを非表示/違反報告)
あ - すごく面白かったです! (10月23日 18時) (レス) @page16 id: ba86f2a0b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛 | 作者ホームページ:https://marshmallow-qa.com/dear_utsuk?utm_medium=url_text&utm_source=pro...
作成日時:2023年9月6日 2時