大野さん 3 ページ4
大野さんと出会ってから、数ヶ月
徐々に家から出なくなってきて、まーくんも家にあまり来れなくなって
ちょうど新しい話を書き終えた頃だったからなのか、全然小説が書けなくなってて
と同時に、腰も痛めちゃって、動く気も起きない時期で
そんなんじゃ、大野さんに会わす顔もないから、とにかく家の中にいて
まーくんからの連絡にも、返事をしたり、しなかったり
まーくんには、俺だけじゃくて、病院で会ったしょうちゃんさん、もいるから･･･
って、何考えてんだろうな
そんな時に、まーくんが来て
来たかと思えば、玄関で倒れて
焦って、どうしたかは覚えてない
いつの間にか、病院に居た
誰かが俺の傍から居なくなる
それが怖くてたまらないのは、自分が可哀想だからなんじゃないかな
居なくなっちゃう人への気持ちじゃなくて
傍に居た人が、居なくなっちゃった自分が可哀想で、怖くてたまらなくなるんじゃないかな
まーくんが倒れた日を思い出すと、そう思うようになった
何も可哀想じゃないのに
俺なんか、何も、
智｢難しいこと考えてんなぁニノは｣
和｢･･･そう、かな｣
智｢哲学すぎて俺わっかんねえもん｣
珍しく絵を描いて居ない大野さんと、ふたり
サラサラと髪を撫でる風に身を任せて、ふわふわどっかに飛んでいきたい
もう、なんにも考えなくてもいいように
って、こんなこと、少し前も考えてたな
同じことばっかり考えて、結局、なんにも出来てない
智｢風船でも着ける？｣
和｢風船ねぇ。どっかのくまじゃないんだから｣
智｢ニノは軽いからどっか飛びそうだけど｣
和｢飛ばないよ。風船何千個つけてもさ｣
智｢飛ばないねぇ。俺がニノの手、掴むからさ｣
和｢･･･絵の具、洗ったらいいよ｣
智｢油絵具はなぁ、落ちにくいんだよ｣
和｢それ、匂いもなんか、慣れない｣
智｢じゃあニノが風船つけられても、俺シャワー浴びてから行かなきゃない？｣
和｢くふふっ、そうね｣
智｢ま、そしたら俺も飛んでくわ｣
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なー - 初めてまして。楽しく読ませてもらってます!黒に寄り添ってについてですがパスワードの公開をしないと言っていたので、1週間に1シリーズ、計14週間で公開していただきたいです!とても好きな内容でしたので、短期間でいいのでもう一度読みたいです!よろしくお願いします! (2022年6月14日 0時) (
レス) id: 0881ea4e0f (このIDを非表示/違反報告)
さき - 初めまして!楽しく読まさせてもらってます。他の作品も見たいのですが、パスワードを教えていただきたいです。よろしくおねがいします (2022年6月1日 21時) (レス) id: 021cbbb71a (このIDを非表示/違反報告)
かほ - 初めまして。突然すみません。初めて読まさせていただきました!とてもハマってしまい、他の作品も見たいと思いました。お話のパスワードを教えて頂けると嬉しいです!よろしくおねがいします! (2022年5月27日 18時) (レス) id: 00f12b3e25 (このIDを非表示/違反報告)
liannaiq995@gmail.com(プロフ) - はじめまして。黒に寄り添ってのお話のパスワードを教えていただきたいです。突然ですが、よろしくお願いします。 (2022年4月29日 17時) (レス) id: 8f5fa76fb3 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 初めまして！急にごめんなさい！黒に寄り添ってのお話のパスワード教えていただきたいです！パスワード聞く方法がずっと分からなくて読めないままで😅 (2022年4月29日 15時) (レス) id: c91ed4032a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泪
| 作成日時：2020年12月13日 14時
