White salt boy 2 (ページ6)

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涼太 side

_____ガチャン

俺はドアを閉め、玲於と向き合った。

涼太「話って？」

もちろん分かってはいるけど自分から切り出すつもりはない。

さあ、玲於はなんていうのかな。

玲於「俺、Aのことが好き。」

...予想通りの発言。

知ってた、知ってたよ笑

こみ上げてくる笑いを抑えながら、俺はあたかも知らなかったかのような演技をする。

涼太「...は？

いやお前、俺がAのこと好きなの知ってるくせにそんなこと言ってんの？」

玲於「うん、分かってるよ。だからこそ言った。」

...やばい。

完全舐めていた、玲於のことを。

まさかこんなにも強い人間だとは思ってもいなかった。

俺は玲於に対して初めて焦りというものを感じた。

そんな気持ちがバレないよう必死に顔を作る。

涼太「...へぇ。それで？」

玲於「俺さ、正直涼太くんに引け目感じてたんだよね。

涼太くん相手ならAには手が届かないって勝手に思い込んでた。

でも、気付いたんだ。

俺の気持ちは、そんな軽いもんじゃない。

ライバルが涼太くんだろうとそう簡単に諦められるもんかって。

Aのことが好きで好きで好きで仕方が無いんだ！

だから、決めた。

俺、これからは正々堂々とする。

自分の気持ちに嘘はつかない。」