46 ページ47
you side
玄関を開けると、そこには_____
リッキー「...久しぶり、A。」
「...久しぶり、リッキー。」
前となんら変わらない彼の姿。
...変わったのは私達の関係だけ。
「入って」
リッキー「ありがとう。」
私達はテーブルに向かい合わせで座った。
リッキー「...」
「...」
なんとも言えない沈黙が続く。
何をどう話したらいいのか分からない。
リッキー「...本当にごめん。」
突然、彼から謝られた。
リッキー「Aのこと一方的に好きになって...それなのに一方的に傷つけて...情けないよな。
本当にごめん。」
彼の目には涙が浮かんでいて
リッキー「取り返しのつかないことしたって分かってる。
...大切なものは失ってから気付く...って、
こういう事、なんだって。」
肩を震わせながら必死に言葉を絞り出すその姿に、私は幸せだった日々を思い出した。
...初めてキスした日
...初めてデートした日
...初めてケンカした日
...初めて仲直りした日
...初めてお揃いのモノ買った日
...初めて体を重ねた日
2人でたくさん思い出を作って、
2人でたくさん笑って、泣いて、
2人で結婚の約束までして、
...なのに
幸せはこんな簡単に崩れてしまった。
リッキー「...A？」
気付いたら私の頬を一筋の涙が辿っていた。
「私こそ、ごめんね...
だけど...リッキーと一緒に居られた時間は凄く幸せだったよっ...
今まで、ありがとう...」
言葉と共に止めどなく溢れてくる涙。
「これからは友達として...よろしくね」
そう簡単には戻れないかもしれないけど少しずつでいい。また笑い合えたら。
リッキー「っ...ありがとう。
...じゃあ、これからは “友達”として。」
リッキーから差し出された手をそっと握った。
リッキー「...あと、この前は勝手に家入ってごめん。
おかげでマネージャーと会えたけど...笑」
「大丈夫、不審者じゃなくて良かった笑」
リッキー「なんだよ、不審者って笑笑」
2人で笑い合った。
リッキー「長居しちゃってごめん。笑
...これ、合鍵。」
別れ際、リッキーは私にちゃんと合鍵を返してくれた。
「ありがとう。」
リッキー「...
あのさ
俺まだAのこと好きだから。諦めてないから。
...覚悟しといてね？笑」
「えっ？」
リッキー「じゃあ。」
リッキーは私に爆弾を落として帰って行った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 619人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
non(プロフ) - KatayoseRiseさん» これからも楽しみにしていて下さい^^ (2018年2月12日 13時) (
レス) id: 95f9eb8caa (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - chocoarisa606さん» ありがとうございます！頑張らせていただきます^^ (2018年2月12日 13時) (レス) id: 95f9eb8caa (このIDを非表示/違反報告)
KatayoseRise(プロフ) - リッキー出てきて嬉しいです！！ (2018年2月12日 1時) (レス) id: 151cd28ba4 (このIDを非表示/違反報告)
chocoarisa606(プロフ) - 投稿ずっと楽しみにしてます！評価送りました！もちろん星10個です！更新まってます！ (2018年2月3日 21時) (レス) id: 36d5e1538e (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - (名前)まなみさん» まなみさんこんばんは！コメントありがとうございます。これからも満足していただけるよう精一杯頑張らせていただきます！ (2018年1月28日 18時) (レス) id: 95f9eb8caa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：non
| 作成日時：2018年1月22日 19時
