White salt boy

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you side


「うっ...はぁ〜〜」


とめどなく溢れてくる涙。


振る方も振る方で辛いし悲しいし...やっぱり寂しい。



遡ること1年前_____


昔から私の事を好きで有名だったリッキー。


もちろん私自身彼からの気持ちを知ってはいたけど、


その時は別に彼氏がいたし、


年下と付き合うなんて気が引けた。


だけど、隼がリッキーに私のLINEを渡しちゃって


繋がっちゃったものはしょうがないっか


なんて思って、


軽い気持ちでやり取りを始めた。


リッキーは、私が数日間未読無視して返しても


5分以内には必ずと言っていいほど返信が早い。



そしてある時、事件は起こった。


彼氏と私の家でデートしていた時のこと。


ブーッブーッ


私の携帯が鳴った。


ちょうどわたしは料理をしていて気付けなかった。



トントン


「ん？」


彼氏に肩を叩かれて振り向くと、


私の好きだった彼氏の顔は鬼のように豹変していて


彼氏「誰、こいつ。」


通知欄を私に見せてきた。


そこには、


リッキー「アメリカ出たよ


明日16時に成田着く予定、待っててね


Aちゃんから久しぶりにパワー貰いたい笑」


って、来ていて


まあ、知らない人が見たら私とリッキーは遠距離カップルに見えるよね。


彼氏にリッキーのことなんて話してもなかったから


ちゃんと弁解しようとした時


ペシッ


「っ..」


頬に激しい痛みが走った。


彼氏「Aって浮気してたんだね。


ごめん、俺お前がそんな奴だとは思ってなかったわ。


別れよう。」


「ま、待って！違うの！この人はっ」


彼氏「お前の言い訳なんて聞きたくねーよ。」


彼氏はそう言い捨てて家を出て行った。


「うぅ...違うのにっ...」


人生で初めて振られた。


自分で言うのも何だけど、私は小さい頃からずっとモテていたから


私が誰かを振ることはあっても


私が誰かに振られることなんてなかった。


頬にはまだじんわりと痛みが走っていて


大好きだった彼氏との別れを実感した。


「うわぁ〜〜〜〜〜」


1人大声を出して泣いて、泣いて、泣いて、


次の日の目の腫れは半端なかったけど


リッキーと会うまでにはなんとか治った。


そして


「おかえり、リッキー！」


リッキー「ただいま、A」


空港で再開した私達は抱きしめ合った。


リッキーの感触は、彼氏じゃなくて元カレとどことなく似ていて


心が落ち着いた。


そんな時リッキーから告白されて


私はついOKを出してしまった。

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