White salt boy

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you side


とうとうツアーファイナル！


終わっちゃうのも悲しいけど、何より朝ドラの撮影が楽しみすぎて...


って、いけないいけない！


今日は最後の公演だから、朝ドラのことは1回忘れよう。


「ふぅーっ」


深呼吸して、円陣に入る。


隣は、相変わらず玲於。


玲於はいつも私の手をやさしく握ってくれていて、


円陣の終わりにぎゅっと握って、手を離す_____


これが習慣。私と、玲於だけの、秘密の習慣。




だけど、今日は


玲於 「ニコッ」


玲於が、私に微笑んだ...？


「...//ニコ」


私も微笑み返すけど


玲於...？



微笑みの謎は解けるわけもなく、ファイナル公演が幕を開いた。



キャーーーーーッ


いつもより一際大きい歓声の中、私達はパフォーマンスをする。


「ツアーお疲れ様！」


だとか


「これからもGENEについて行くよ！」


だとか


様々なボードが見えて、


ファンの方あってのGENERATIONSなんだなって改めて実感した。




GENE「ありがとうございました！」


キャーーーーーッ


ライブが終わって、


GENE「ありがとうございました！」


バクステも終わって、


私達のツアーは終結した。


私へのいじめは完全に終結したとまでは言えないけど、


以前と見違えるほどマシになった。


亜嵐「お疲れ。」


こうやって一応は声掛けてくれるし、


龍友「打ち上げスタッフも含めて全員でやるけど、お前も行く？」


メンバーとの壁は徐々に薄くなってきている。


「お疲れさま」


「打ち上げ、行きたいところだけど明日撮影が早いから遠慮しとくね。ありがとう」


龍友「おう。」


まだメンバーに私が朝ドラの主演を務めることは話していない。




「...これで、いいんだ。」


私は明日へ向けて、明後日へ向けて、まだ見ぬ未来へ向けて、足を進める。

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