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永瀬side
海｢れ〜ん｣
6時間目もHR終わってようやく帰れるってなった時、教室に響き渡った海人の声。
そのまま俺のところにドタドタと駆け寄ってきて、腕を掴んできた
海｢今日暇？｣
廉｢今から？｣
海｢うん｣
廉｢暇やけど……｣
海｢じゃあ早くして｣
海人がはやくはやくと急かしてくるから、せっせと準備をした。
海｢終わった？ じゃあ行くよ｣
俺が返事をする前に、俺の腕を引っ張って急いで教室から出ようとするから、慌てて
廉｢神、バイバイ｣
そう言って、手を振った
にこやかに手を振り返してくれる神を見ながら俺は教室から出た
海｢疲れた〜。｣
ここら辺で有名なカフェに入って俺はアイスカフェオレを、海人は飲めないくせにブラックコーヒーを頼んだ
海｢廉もさ、自ら歩こうとしてよ｣
廉｢やって海人がはやく歩くんやもん。もっとゆっくりやったら、俺やってちゃんと歩けるわ｣
ここに来る途中に、標識やゴミ箱などにぶつけたあちこちがまた痛み始めた
俺の身体を痛めるくらい急用が海人にはあるんやろうか……
海｢俺だって廉がこんなにも歩くの遅かったなんて知らないもん｣
廉｢別に海人が走っとっただけやろ？｣
俺と海人が言い争いをしとると、店員のお姉さんが、にこやかな笑顔で頼んだものを持ってきてくれた
｢ごゆっくりどうぞ｣
そう言って、店員さんがいなくなってから、海人はブラックコーヒーを1口飲んだ
海｢うげっ……苦……｣
苦いんやったら飲まんかったらええのに……海人は何考えとるんやろう
海｢それよりもさ、ひとついい？｣
廉｢何？｣
なぜか緊迫した空気が流れる
アイスカフェオレの中にある氷がカランと音をたてる
海｢廉はさ、男同士の恋ってどう思う？｣
廉｢なんやそれ｣
海人のその言葉を聞いて、緊迫した空気がなくなった
廉｢そのために急いどったん？｣
海｢そうじゃないけど……で、どうなの？｣
廉｢……別にええとは思うよ？ 人それぞれやし……｣
海｢廉自信が男子から告られたら？｣
廉｢人によるかもしれんけど……大半は断るで？｣
海｢ふーん……｣
そう言って、また海人はコーヒーを1口飲んで、顔をしかめた
そんなに苦いんやったら飲まんでもええのに
俺は自分のアイスカフェオレを飲んだ
ほんのりと甘い味がする
カランとまた氷の音が、俺と海人の間の静寂な空間になった
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まっつん(プロフ) - ななみさん。コメントありがとうございます。更新頑張ります (2019年11月9日 19時) (
レス) id: 60af2ca4dd (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - 岸くんの優しさに、ウチまで泣けてきます。もっと、もっと読みたいと思って読んでいます。更新お待ちしております。 (2019年11月9日 19時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
まっつん(プロフ) - Mさん。コメントありがとうございます。 (2019年11月1日 20時) (レス) id: 60af2ca4dd (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - はじめまして。これからの展開が気になります、小説ありがとうございます(^^) (2019年10月31日 12時) (レス) id: db133f64b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まっつん | 作成日時：2019年10月24日 23時
