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岸side
最近、いわげんも紫耀も、元気なくてさすがの俺でもなんかあったんだろうって思う
たまたま、今日はいわげんと2人でご飯を食べることになった。
最近、いわげんが作り笑顔しか浮かべてない
ため息をつく時は決まって視線の先に神と廉の姿が……
でも、今日は俺の話を聞いて大笑い
久しぶりの笑顔に俺の話もヒートアップ。
ヒートアップすればするほど、いわげんも腹を抱えて笑う。
たまには、2人で食べるのもありだな
ご飯を腹いっぱい食べて大の字で寝転んでいると、いわげんがフェンスから中庭の方を覗いていた
いわげんはそのまま下を覗いて動かなくなった
岸｢いわげん？｣
そう呼びかけても、全く反応しない玄樹。
心配になって近寄ると、いわげんの肩が少しだけ震えていた
肩に触れると、俺の方を見た。その顔は今にも泣きそうな顔で……
下を覗けば、じぐれんが楽しそうにご飯を食べていた。
岸｢おっ。じぐれんだな｣
玄｢そう……だね｣
そう言って俯くいわげん。
それをじーっと見つめていた俺に気づいたのか玄樹はもう一度俺の方に向いて、無理やり笑顔を作った
玄｢何？ 俺の顔になんかついてる？｣
無理やり笑って、その場をやり過ごそうなんて考えてるんだろうけどそんなん通用するわけない。
中学からの仲だけど、いつも神を見てる時の幸せそうな笑顔は俺が1番近くで見てきた気でいるから……
岸｢無理してさ……｣
玄｢え？｣
岸｢無理して、神と廉のこと見るのも、笑うのも、しなくてもいいことなんじゃないの｣
玄｢無理なんて……｣
岸｢無理してその場に合わせたら玄樹が玄樹じゃ無くなるぞ……だから……お願いだから無理して笑わないでくれ｣
そう言うと、玄樹の目から涙がこぼれ落ちた
玄｢岸くんは……なんでそんなにも……｣
そう言いながら、こぼれ落ち続ける涙を必死に止めようとする玄樹。
岸｢泣きたいなら、泣けばいい。人前で泣くのって案外スッキリするぜ｣
そう言うと、俺に抱きつきて来て泣く玄樹。
泣くのを我慢して、作り笑いを浮かべていたのが嘘みたいに、泣きじゃくった
その姿は俺よりも小さい玄樹がもっと小さく見えた
岸｢大丈夫。大丈夫｣
玄樹は神と廉のことでこんなにも苦しんで、我慢して……
でも、それは玄樹の優しさだろ？
神のことも廉のこともそれに他の海人や紫耀のことも困らせたくなかったからだろ？
でも、それで玄樹が悲しむのは違う。だから、声が枯れるまで泣けよ。玄樹
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まっつん(プロフ) - ななみさん。コメントありがとうございます。更新頑張ります (2019年11月9日 19時) (
レス) id: 60af2ca4dd (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - 岸くんの優しさに、ウチまで泣けてきます。もっと、もっと読みたいと思って読んでいます。更新お待ちしております。 (2019年11月9日 19時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
まっつん(プロフ) - Mさん。コメントありがとうございます。 (2019年11月1日 20時) (レス) id: 60af2ca4dd (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - はじめまして。これからの展開が気になります、小説ありがとうございます(^^) (2019年10月31日 12時) (レス) id: db133f64b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まっつん | 作成日時：2019年10月24日 23時
