第292話 ページ7
鬼狩りになったご先祖さまは戦国の世の人だった。確か.....流川京一郎。
最強と謳われたあの伝説の剣士、継国縁壱と同じ時代を生きた男だ。
彼同様、初代当主様もまた、生まれながらに"痣"を体に持っていた。
そして不思議なことに、初代様の子孫にも痣を持つ子が稀に生まれてきたと聞く。
その中の一人が私だ。
しかし流川家は古くから続く神道の家系。体に刻まれるその気味悪い斑紋は不吉だとされ、忌み嫌われた。
故に、痣を持って生まれてきた子には、その痣を封印して隠してしまう処置がなされてきた。
それこそが流川家に伝わる"印"の力だ。
この流川の"印"は、手の甲に階級を示す、鬼殺隊の藤花堀りの技術にも応用されていたりもする。
『なんて言ってたっけな.....』
うろ覚えの記憶で手指を色々な形に組む。
イ「それは何をしているんだ？」
『もしかしたらさらに強い力が手に入るかもしれないんです。上手くいくかは分かりませんが.....』
印が上手くほどければ、痣の力を得られるかもしれない。
そもそも今のこの体と、前世の体ではわけが違うかもしれないけど。
だが当時の日輪刀はこの世界で見つかった、完全に望みがないわけではない。
『..........うーん、やっぱりダメだ』
祖父がやっていた手の結びを真似してみたが、やはり何も起きなかった。
『そんなに簡単にはいかないか.....』
父上の話では、もし来たる時があれば封印は自然ととけるらしい。
でもそんなの待ってられない.....戦争はすぐそこに迫っているというのに。
大体、来たる時なんていつなんだ。前世では今際の際にすら痣は出てこなかった。
そもそもそんな強大な力を封印する意味って.....？
鬼を狩るための強い力が手に入るなら、そんな古くからの習わしよりも優先すべき事なんじゃないのか.....？
通常の隊士に稀に出現する"痣"とは異なる、流川家及び継国縁壱の生まれつきの"痣"。
そこにはまだ、私の知らないことがあるんじゃ.......
マ「まあ、そう悩むな。強さなんてものは一朝一夕で手に入るものじゃあないだろうよい」
『そう.....ですね。少し気負いすぎました、今は私のできることを精一杯やります。』
マ「あぁ。」
そう言いながら私の頭を撫でたマルコさんの手は、何だか温かかった。
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なのは(プロフ) - 更新しないですか？楽しみです！(>_<) (3月25日 1時) (
レス) id: d007c1ae64 (このIDを非表示/違反報告)
リナリア(プロフ) - この小説とても面白いなって思ってます！話の構成考えるのも苦労すると思いますが、これからも更新頑張ってください！ (1月18日 12時) (レス) id: 6b56f22e52 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - ちくわさんお久しぶりです。この小説はトラファルガー・ローオチですか?出来ればトラファルガー・ローオチでお願い出来ますか?お願いします🙇続き頑張って下さい😊 (11月1日 23時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - 最近更新多くて嬉しいです!!作者様のペースで更新頑張って下さい‼新世界入ってからも楽しみにしてます‼ (11月1日 18時) (レス) @page39 id: 72b96c777b (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - この小説はトラファルガーローオチですか？ 後、トラファルガーローのハートの海賊団に入って欲しいです。お願い出来ますか？ (6月28日 10時) (レス) @page28 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちくわ | 作者ホームページ：http://mitsui hisashi
作成日時：2021年9月26日 12時
