【文豪ストレイドッグス】太宰妹の非日常で日常的な探偵生活。【マフィア時代あり】

初めまして、人虎の君【中島 敦】 ページ3

〜No Sibe〜


敦の入社試験が終わり社員が自己紹介をしていた日のこと。

この少女、太宰Aの番が回ってきた。






「太宰Aと申します。
社では調査員を務めております、どうぞよろしく」







スカートの端を両手で摘み、ペコリと一礼するA。
敦はそんなAを見てポカンとする。






「ッ太宰!?って」

「Aは私の妹さ、愛らしいだろう」







Aの後ろから、Aの頭にポンと手を置く太宰。
途端にAは嬉しそうに頬を緩める。








「うぇえ!?妹ぉ!?」

「よく似てるだろう?ほンとに」

「Aは異能持ちだ、不可視化と具現化の異能で、規模は広い」

「あと超ド級のブラコン!!」








社員が口々にAの事を説明する。

敦は勇気を出してAの前に立ち、口を開いた。






「ッ……あの!中島敦です、よろしくお願いします!」







ごく普通(シンプル)な挨拶と共に深く頭を下げた敦。







「えぇ、こちらこそ。
よろしくお願い致します」








Aもそう云って、柔らかく微笑んだ。

顔を上げてパァァと顔を明るくさせた敦。






「ッ、はい!!」









(一緒にポートマフィアとか云う私と御兄様の愛を邪魔する下衆共を潰しましょうね)
(え゛)



(……うふふ)
(何だ太宰)
(A、かなり緊張しててね。
良かったよ、すぐに仲良くなって)
(……太宰……)
(まぁ仲良くなり過ぎても困るのだけどね)
(……)

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