まだ、遅くはないから 【織田 作之助】 ページ14
＿＿＿織田作。
……貴方は云いましたよね。
『どうせなら、その力を人を救う為に使え』
……と。
万に通ずる自分の異能を、殺戮の為に使ってた私に貴方は云った。
今より感情も無く、心も無かった私はその意味を深く考えず、聞き流すだけだった。
でも
貴方を失って、初めてその言葉の意を思い知らされ、後悔した。
『織田…作……ッ織田作ッ!!
なんでっ、どうしてなんですかっなんでッ!?』
『……ッなん、で……私が……人の為に力を使えば、こんな……ッ!』
『……A、悔やむのは後だ。
…………それに……Aにあんな異能の使い方を教え込んだのは私だ。
……本当に、すまない、A』
……貴方の死に顔も、御兄様のあんな顔も、今でも忘れられない……否
＿＿忘れる訳が無い。
貴方が私に教えた道を……人を救う道を歩む事が、私に許されるのなら……私は、貴方の教えてくれた道を選ぶ。
『その異能……どうせなら人を救う為に使ったらどうだ』
だって
『……ふーん。
でも無理ですね、私は卑しきマフィアの狗です。
人を救うなんて聖人じゃあるまいし＿＿』
『そんな事は無い。
変われるものだぞ、人は。
まぁマフィアがこんな事を言うのもなんだがな。
思い立ったが吉日……遅いなんてことは無いと思うが』
『……へえー……?…そうですか
……ま、考えときます』
＿＿＿＿きっとまだ、遅くはないでしょう？
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konoha(プロフ) - 参加して下さりありがとうございます!見に来ました〜!これからも更新頑張って下さい!応援しています! (2016年4月22日 9時) (
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作者名：のすと | 作成日時：2016年4月12日 23時
