5.淡いピンクと青と。 ページ5
それから何日経っても、大野さんの手の感触が忘れられなくて。
相変わらず毎朝話しかけてくれる大野さんを見るたびに、胸が音をたてる。
「おはよ。はい、コレ」
今日も眠そうにやってきた彼が私の手のひらに乗せたのは、淡いピンクの包み紙で、
「今日はイチゴミルク味」
『新商品なんだって』って、ふにゃっと笑う。
「ありがとうございます……イチゴミルク、好きです」
できるだけ自然に。
できるだけ冷静に…。
うるさい胸の音を無視してそう念じるのは、もう日課みたいなものだ。
「ん。イチゴミルク、俺も好き。」
大野さんはそう言って、ポケットからもう一つの淡いピンクを取り出して、口に放り込んだ。
「……この包み紙、可愛いですよね」
ふと、彼の手の中のそれを見て、ずっと思っていたことが口をついた。
包み紙はシンプルなデザインだけど、よく見ると凝っていてお洒落。
でも、私が一番好きなのは、実はそこじゃない。
大野さんに初めて会った日、
勤務を終えて会社を出て、貰った飴を舐めようとサイダー味の包み紙を開いたら
可愛らしい柄の裏側に、シュールなキャラクターのイラストと一緒に、
『気軽に頑張れ〜』なんて文字がプリントされていて、思わず頬が緩んだ。
それから飴を貰うたびに包み紙を見て気づいたのは、そのメッセージが味ごとに違うこと。
『たまにはのんびり。』
『今日もオツカレ』
なんて、ちょっと気の抜けた言葉とイラストの数々に、救われる日も何度かあって。
いつの日からか、
大野さんがくれた飴の包み紙を捨てずに取っておくようになった。
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嵐佳(プロフ) - かおるんさん» いらっしゃいませぇ〜！！(.ﾟｰﾟ)言われたいですよね！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))キャンディも全く同意見です。（笑）大好きだなんて嬉しすぎます〜！！二章もよろしくお願いしますね♪ (2015年10月7日 17時) (
レス) id: e5bd5a0a66 (このIDを非表示/違反報告)
かおるん(プロフ) - やっと来れたよーーーー（笑）危なっかしいって言われたーーい☆*:.｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆嵐佳さんの世界大好きです。さて受付の仕事に戻ろっと（笑）キャンディは大事に家に持って帰ろうっと(*^^*) (2015年10月7日 1時) (レス) id: fb1d6bf13f (このIDを非表示/違反報告)
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