106.Ｄ組勝者と漆黒のメリオダス ページ31
観客たち「ひいっ!!」
「きゃっ!!」
ｶﾞﾗｶﾞﾗ
まわりは土煙で包まれる。
エリ「やだ…あ…い…いや……メリオダス…様………メリオダス様〜〜〜〜!!!」
エリザベスは叫ぶ。でも…
メ「エリザベスだめだろ!!」
ｶﾗｶﾗ
メ「シッ」
ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ
土煙の中、現れたのはメリオダス。
エリ「………え？」
ラブ「は？」ｶﾝ
ハウ「あれ？」
その場の全員が一瞬硬直。
ラブ「円舞台(リング)にいるのはメリオダフ一人…」
ﾄﾞﾖﾄﾞﾖ…
ラブ「バーンの姿はいったいどこへ？」
観客「岩の裂け目に落ちたのか？」
バン殿がそんなへまをするわけがない。バン殿はもちろん…
メ「ほれ、あそこ」
ラブ「ほへ？」
一瞬でメリオダスに吹っ飛ばされたのだ。
メリオダスの指を指す先には、壁にめり込んで血だらけのバン殿の姿。
観客たち「………!!」
ラブ「これは…その…ということは…」
メ「ということですな。オレの勝ち!!にししっ」
ラブ「一回戦Ｄ組の勝者はメリオダフ〜〜〜!!」
《ﾜｱｯ》
そう、実況さんが伝えると、さっきまでドヨドヨとした空気は嘘のように盛り上がり、拍手も聞こえた。
観客たち「すげえお子様だー!!」
「キャア♡つよーい」
でも…
キング「ふ…二人とも…」
ディ「……うん」
この二人の硬直は、さっきの空気のみんなの硬直とは違った。
キング「ほんの一瞬……瞬きをする瞬間、オイラ、妙なものを見たような気が」
私たちが気に止めたのは…そこだった。
ディ「…ううん。ボクにはハッキリ見えたよ……」
キング「……！」
ディ「バンの渾身の一撃が団長に打ち込まれて
血をいっぱい吐く団長と
それでも力をゆるめないバン
団長を伝った衝撃で、円舞台(リング)の瓦礫と砂埃か巻き上げられる中
その手は、バンの手首を握り潰していたんだ そして…」
メリオダスの目はまるで漆黒の闇、額には謎の黒い紋様…
ディ「次の瞬間バンの体は吹き飛ばされていて……」
今回であの切り札を使うなんてね…
私も、よく知っているわけではない。でも…
あの姿のメリオダスは、ここ十数年一緒に過ごして…数回は見た。
一番ひどかったのは…16年前のあの日……
今まで、見ても…なにも見なかったフリをしてた。
これ以上、メリオダスのプライベートには…踏み込まないと……決めたから。
ディ「あの姿の団長……前にも見たことがある。なんだろう…すごく不安な感じがするの」
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シルネ - ゆうあさん» ありがとうございます!!すっごい嬉しいです!!(*≧∀≦*)これからもよろしくお願いします！ (2017年11月16日 19時) (
レス) id: 5c401c5b79 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうあ(プロフ) - 面白いです更新頑張ってください、(>_<) (2017年11月16日 6時) (レス) id: 8cc14f52c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シルネ | 作成日時：2017年10月30日 18時
