【刀剣乱舞】自分(チート)の家族 (ページ38)

今日:13 hit、昨日:7 hit、合計:65,385 hit

35 三日月宗近篇ページ38

ｰｰ

〜三日月宗近said〜

薄汚れた本丸

相変わらずむせ返るような悪臭のする部屋は

通る度に頭痛を酷く感じさせる

酷く傷付いた仲間達と自分自身。

___潮時、何てものは

一体何時訪れるというのやら。

『……何だお主ら、

姿が見えぬと思えば輪になっておったのか』

「「っ！！」」

今剣「っ！おかえりなさいみなさん！！」

「今剣よ、ちと声量を下げんとあやつが来てしまうぞ？」

今剣「それは……っ、」

『……？』

気の所為だろうか、

小狐丸があの外道の名前を出す度酷く怯えていた幼い短刀達は

何故だか震えもしなく、酷く歪んでいた面々も少しばかり晴れたような……

「お前っ、その腕っ！？」

『！』

「…何じゃ、言ってる側から___」

山姥切が声を荒らげるなど珍しく、
不審に思い堪らず近寄ると

堀川「…っ、兄弟…、皆さんも

……お帰りなさい……」

『…っ、…お主、…その腕………』

外道により失った堀川国広の右腕は

まるで何も無かったかのように存在し、

気が付けば堀川だけじゃなく、加州、そして周りの短刀達の傷だらけの身体は

綺麗さっぱりと“あの頃”のままに戻っていた。