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Aは、演説に興味が無くなったので歩き出した時、青年が通りすがりの男性とぶつかり倒れてしまった。
男は、邪魔だと言い放ちさっさと歩いてしまった。
｢あなた大丈夫？怪我は？｣
Aは、ばら撒かれたチラシを集め青年の腕を掴んで引き上げた。
今にも倒れてしまいそうなほど青白い肌に、高いはずの背が、丸まって小さくなっていた。
それでもAは、彼を見上げる程だった。
｢…すみません。｣
｢いいのよ。それより怪我してる。｣
Aが、青年の右手に目線を落とすと青年は、怯えた顔で手を隠した。
｢痛くしないわ大丈夫。｣
Aは、青年の右手を半ば強引に掴み彼女特製の絆創膏を貼ってあげた。
｢…ありがとうございます。｣
彼の遠慮がちな声が、Aの耳に微かに聞こえてきた。
｢これでよし。そういえば、あなたウールワースビルがどこにあるかわかる？｣
｢えっと…そこの角を右に曲がって…真っ直ぐ行ったところにあります。｣
ありがとう。Aは、例を言いながら彼の肩に着いた誇りをさっと払った後、歩いていってしまった。
彼女の花の甘い香りと手に残った暖かな温もりを感じながら、青年は彼女の後ろ姿をしばらく見つめていた。
Aは、ウールワースビルに着き、特別な入口から入ると目の前には巨大な時計のようなものが、アメリカ魔法社会の現状を表していた。
彼女は、杖の許可と1週間の滞在許可の申請をしにエレベーターから調査部へ向かった。
しかし彼女は困った。まるで迷路の中にいるように目的地が見えない。
｢お嬢さん。どうなさいました。｣
そう声をかけてきた男は、前髪をかっちりと後ろで固め、脳が震えるほど低く落ち着きのある声でAに話しかけてきた。
｢あぁ、ごめんなさい。魔法の杖許可局の場所がわからなくて…。｣
｢そうでしたか。丁度私もそこに用があるのでご案内しましょう。｣
男はそう言うと、Aを紳士的にエスコートし歩き出した。
Aと男が、杖の許可局に着くと何やら揉め事を起こしている人達がいた。
｢邪魔するよアバナシー。｣
アバナシーはこちらを見て、ようこそグレイブス長官と歓迎するように頭を下げた。
どうやらこの人は、グレイブスという人で闇祓いの上官だった。それもそのはず。
初めて会った時から黒い迫力が内面から押し寄せていた。
｢すまない。少し待っていてくれないか。｣
Aに詫びをいれ、グレイブスは同じマクーザの人間であろう女性と話し出した。
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狭山(プロフ) - さくらさん» 初めまして。コメントありがとうございます。そう言って頂けて光栄です！更新頑張ります！ (2022年6月15日 18時) (
レス) id: a7fc792303 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 初めまして!この作品は面白くてとてもワクワクします✨更新楽しみに待ってます！ (2022年6月13日 7時) (レス) @page15 id: 2a8d4606f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狭山 | 作成日時：2022年6月4日 15時
