転生人生5日目 ページ7
ピンガside
最初は何を言って居るのか分からなかった。
“躾”?
体に教えるってのか?
『お手をどぉぞ』
此奴の目が光る。
エメラルドグリーンの目が此方を見つめていた。
色白の手が俺の方に伸びている。
“此奴に気に入られたい”。
気付けばそんな感情しか芽生えていなかった。
『あーし様の“お気に”になれば“ジンちゃん”だってすぐ越せるよ?』
“ジン”。
1番嫌いな奴の名前が出た。
『ピンガちゃん、ジンちゃん嫌いなんしょ?ならあーし様が手ぇ組んであげるからさぁ、あーし様のお気に、ならない?』
俺はその言葉に手を伸ばした。
此奴のお気に入りになってジンを蹴落とす為に。
『ピンガちゃ〜ん、あーし様のバック知んない?』
ピンガ「さっき部屋持っててたろ。もう認知症かよ」
まぁ、さっき俺が持ってったけどな。
『んなっ!失礼な!あーし様はこれでも17ですぅ』
2人「「は?」」
隣にいるスコッチと声が揃う。
『ありゃ?言ってなかったっけ?あーし様今年で17になるんだよ?』
は?此奴が17?
『そ、そんなに老け顔なの?あーし様………』
落ち込んだような顔をする此奴が可愛くて仕方がない。
スコッチ「そんな事ないですよ。ただ、見た目で性別が分からないと言うのとセットにしてしまっていただけですよ」
『そんなフォローいらないよ!』
頬をぷくっと膨らませて怒る此奴に何処か愛着がわいた気がする。
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作者名:エリス | 作成日時:2023年4月20日 20時