“おばさん”と呼ぶな ページ4
自分の私物を、スタッフどころかマネにすら漁られたくないオレだけど……Aさんは別。
それだけ信頼してるって云えばそれまでだけど……何かAさんは“大丈夫”って思っちゃうんだよな。
少ししてAさんはスタジオに戻って来ると、一目散にオレの元へと駆け寄って来た。
そして手にしていた薬をオレに見せて来る。
「これで合ってますか？」
「……うん、それ。ヒョンに渡してあげて」
「はい」
両手で包み込むように持たれていた薬一包分。
それを大事そうに握り締めて、Aさんはヒョンの許へと駆け寄った。
薬を受け取ったヒョンはAさんに何か話しかけ、彼女はオレの方を振り返ってくる。
多分、薬の出所を聞いたんだろうな。
あ、ヒョンがこっちに来る……
「チャンミン、薬くれたんだって？」
「えぇ。頭が痛いって聞こえたんで」
「そっか。ありがとう」
「いえ。ま、おばさんに取りに行ってもらいましたが」
「お前なぁ……」
オレの言葉に、ヒョンは呆れ顔で溜息をついた。
ハイハイ、云いたい事は分かってますよ。
Aさんの事を“おばさん”呼ばわりするな、でしょ？ 何回も聞いてますよ。
言葉を切ったヒョンに、オレは何も返さずその目を見つめる。
云いたい事は分かってますよ、と云わんばかりに……
「チャンミン……分かってると思うけど……」
「何回も聞いてる事ですよね。分かってますよ。でも、止める気はないですよ？」
「何でAさんだけ“おばさん”呼ばわりするんだよ？」
「さぁ？ それだけ特別なんですよ」
イタズラな表情でニヤリと笑うオレに、ユノヒョンはハァ……と大きな溜息をついた。
幸せ逃げますよ、ヒョン。
……あぁ、その原因を作ってるのはオレか。
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悠貴 綾(プロフ) - ぢょんこさん» ぢょんこさん☆ コメントありがとうございますm(_ _)m 「私」とチャミがこれからどう繋がっていくのか…楽しんで頂けると幸いです♪ (2015年4月1日 22時) (
レス) id: d0cde9af9a (このIDを非表示/違反報告)
ぢょんこ(プロフ) - 面白いです。『私』に感情移入めっちゃしながら、これからのチャミさんとの絡み、期待してます。 (2015年4月1日 22時) (レス) id: 5c02b97a54 (このIDを非表示/違反報告)
悠貴 綾(プロフ) - りんさん» りんさん☆ コメントありがとうございますm(_ _)m お子様仕様なチャミですが、引き続き楽しんでもらえると幸いです♪ (2015年4月1日 20時) (レス) id: d0cde9af9a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - うーんどうなるのかスッゴい気になります。（≧∇≦） (2015年4月1日 8時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠貴 綾
| 作成日時：2015年3月29日 6時
